今年の花の移り変わりは早すぎるよ。
去年は見に行けなかった長岡天満宮の霧島つつじ、
例年なら連休に入ってからが見頃なのに、今年はもう満開らしい。
明日、ささっと見に行こう。
さて、歌のレッスンは前回から課題曲がイタリア歌曲になりましたわ。
先生が選んでくださったのは、Vittoria, mio core!(勝利だ、私の心よ)です。
古典です。古典好き。
イタリア歌曲集の中音用からなので、メゾの人が歌うキーですね。
やっぱり低音が出にくいですわ。
最初のフレーズはフォルテなのだけど、強くすると押してしまう。
先生に、息が上まで上がる途中で歌い始めている、と言われた。
息は上までちゃんと吸って、後からくるんと回して
高い位置で受けるようなイメージで、しっかり準備をして開いてから歌うこと。
次の Non lagrimar piu で低くなるところは下げない。
次のフォルテで始まる高音のフレーズは、最初のBの音がアウフタクトなので
次の音を導く音。力を入れて押さないようにする。
ここもしっかりブレスして高い位置から始める。
この高音部は口の中で声がこもっているから、額の真ん中に細く集める。
内側から細い穴にフックをぴっとかけるようなイメージで。
一番苦労したのがこのあとの、また音が下がるフレーズ。
mio core の mio のDの音が喉にひっかかってバリバリに掠れる。
喉が乾燥していて低音が出にくいこともあるけど
低音は苦手意識があるので、どうしても力が入って身体が前にのめる。
ポジションを下げない。軽く薄いところで歌うこと。
coreのreのエ母音はoを伸ばしている時から舌先を下の歯の後ろに付けておく。
さあ、問題は次の転がすところですよ。
ピアノで、またアウフタクトのe。このeは最小限の息で軽く。
長く伸ばし過ぎないこと。
ナチュラルの記号が就いているFの音がどうも上手く取れない。
フラットつけて歌ってしまう。ここは自分のイメージより少し下。
転がすところ、レガートなんだけど、上のFが出し難くて踏ん張ってしまう。
音自体はそれほど高くないのに、前の小節から滑らかに続けないと
と思うと、力が入ってヒィという感じになってしまう。
ここの高音が上手く出せないときは、先生が使われるテクニックとして
ホ、ホ、ホ、という感じで軽くポンポンと当てていくやり方もあるそうな。
それか、一本のまっすぐな線でながれていてその上を音が軽く上下している
と言う感じの出し方か、自分の歌いやすい方でいいとのこと。
フレーズ最初のブレスからこの転がすところは d'Amoreまでひと息で歌う。
ブレスはその次の la vil servitu の前で。
このブレスまでもうが苦しくて、ブレス直前で結構力が入る。
で、ブレスした勢いで最後まで歌ってしまう。
先生によると、それでピアノからフォルテまで自然に盛り上がりができる。
la vil servituの前のブレスは、ゆっくりしっかり、多少遅れてもいい。
ここは歌いあげる箇所だから、ブレスをしっかりすることで遅くなってもよいとのこと。
メロディとテンポが変わりますよー。
ここは歌詞の発音がめんどくさくて、口の中でもごもご言ってしまう。
特に、stuolo disguardi が上手く発音できない。
イタリア語の歌は、母音が音に当たっていないといけないから
その前の子音は前倒しで早めに発音すること。
それから子音が二つ重なっているところ、最初の Vittoria の tt もそうだけど
affanni の ff もちゃんと二つ重なっているように発声すること。
loco の co と del cruto のdel が同じ小節に入っているところ
delのGの入りが遅れる。二拍伸ばしてすぐブレス、
そのあと一息で歌う。
とりあえずこの日はここまで。
あとのメロディは繰返しで歌詞が違うだけだから
残りの歌詞を覚えなきゃ。
喉の調子が悪いから掠れるけど、響きは高いところに集まっているので
出し方は悪くない。ただ、前は開いているけど後ろが開いていないと言われた。
後ろが開いていないと、声に奥行が出ないのね。
「鼻セレブ」すっかり忘れていたわ。
背中も結構使うから、後ろが硬いとだめね。
ちゃんとストレッチしなくちゃ。
先生に、声が古典に合っていると言われた。
ふふふふふ、古典好きだから嬉しいな。
全然歌えていなくて、我が心は敗北中だけど。