腰が痛くて曲がらない。
土曜日は千林の着物イベントに行こうと誘われていたのだけど断念、
腰痛コルセットして着物きて帯締めて、家でちーんと座ったまますごしましたとさ。
おとなしくしていたせいか、腰の具合がだいぶ良くなってきた。
日曜日は京都で山中先生のワークショップに参加。
自分の先生から、大声で歌わなくてもいいと注意されているのだけど
ワークショップは合唱をやっていらっしゃる方が多くて
わりと大き目の声ではっきり歌われるので、つい自分も声を張り上げてしまう。
その結果、バリバリかすれた声になるのよね。
注意されたことをすぐ忘れるわー。
今日のワークショップでも興味深いお話が聞けた。
歌うと言うことは相手に向かって呼びかけることだから
30メートル先の相手に届くように声をだすこと。
お腹を膨らましたままで歌うこと。つまり支え。
歌もスポーツと同じ、心、技、体が揃っていなくてはいけないので
まずは歌える身体を作ること。丹田を意識した生活をすること。
歌うとき、どうしても技術のことばかり考えてしまうが、
心がないと伝わらない。
歌には必ず訴えたいことと、訴えたい相手がいる。
何をどうやって相手に伝えたいのか考える。
音色(ねいろ)で表現すること。
ふむふむ、どうしても、どうやって声をだすか
ばかりに気を取られて、何をどう伝えるかはお留守になるのよね。
今日一番ささった言葉。
上手くなりたい、というのはどういうことなのか。
人によっていろいろとレベルは違うだろうが
上手くなりたいと思って練習をし、出来るようになると
今いる場所とは違う場所に行ったことになる。
今の自分とは違う自分になったことになる。
上手くなるとは、今と違う場所に移動していくということ。
確かに、「初恋」の低音に四苦八苦していた自分と
普通に歌えるようになった自分は、別の自分だ。
歌えるまで、毎日毎日練習して、身体に覚えさせた。
そこで止まってしまうのが私の情けないところだけど
出るようになったら、今度はどんな風に歌うか、
どうやって歌詞の世界を表現するかを考えないといけないんだよね。
そしてそのとき見る風景は、出来なかった時とはまた別のはずだ。
山中先生は面白おかしく笑いを取りながらお話されるのだけど
その話についうるっとなってしまうことが多い。
前回の「里の秋」の解説でも、南方に出征した父親の帰りを待つ
母と子の心情を歌で描き出さなければいけないと説明されて
ええっ、「里の秋」ってこんなに深い内容だったのか、と驚いた。
この歌の「父さん」は徴兵されて戦地に行っているとは習ったけど
待っている母と子がどんな思いで栗の実を煮ているのかなんて
ぜんぜん考えたことがなかったわ。
この曲は確か、小学校5年生の時に合唱をやって
私はピアノ伴奏したので、ピアノの練習ばっかりやってた記憶がある。
不安で不安でたまらないのに、それを隠してけなげに生活する母子。
幼い子はお父さんがいなくてさびしくてたまらないのに
さびしいと言うと、ぎりぎりで我慢して耐えているお母さんが
泣きだしてしまうかもしれない、それを分かっているので口にしない。
そうやって、お互いを思いやって暮らす母子の姿が思い浮かんで思わず涙が出た。
これを歌で表現しないといけないのか、あー、絶対無理です。
先生のお話を聞きながら、なぜ自分は上手くなりたいと思うのかと考えた。
別に人に聴かせるつもりもないし、プロを目指しているわけでもない。
でも、上手くなりたいのは、なぜか。
それは、自由になりたいから。
自分の声を自在に操って世界を表現できるということは、
自由を獲得することだと思うから。
自由に、どこか違う場所に行って、違う風景を見ることができる、と思うから。
そうだ、どこか違う場所に行きたいから。
いまここでずっと留まっていたくないからだ。
思えばずっと、子供の頃からずっと、ここではないどこかに行きたいと思っていた。
それがどこか分からないけど、どこかにきっとその場所がある。
なんだか、歌を習おうと決めたときのことを思い出して
またうるっとなってしまった。
***
おばちゃんの物思いは、短い。
帰りにいい呑み屋見つけて、入っちゃいましたー。
天然ぶりのお刺身、美味しゅうございました。
2019年11月10日日曜日
2019年11月8日金曜日
誰にも捧げられない「献呈」
秋らしくなりましたね。朝夕は冷えて、日中は気持ちの良い気候。
仕事が終わったあと、ビルの中空にあるお庭に出てみたら
風に揺れるすすき。すっかり秋だわー。
と思っていたら、え?クリスマスツリー?
まだ11月だよ。
ぼーっとしている間に冬が来るんだろうなあ。
ついこの前まで、桜のジャージを着ていたくまちゃんも
マフラーを巻いて冬支度です。噴水が寒々しい。
一年ってほんとうにあっと言う間ね。
ここ数週間、いろんなことがあったけど
体調最悪のうえに仕事は激忙しい状態で、備忘録もサボり気味。
山中先生のワークショップや崑曲のワークショップに行ったり、
森麻季さんのリサイタルや、山中先生のカンツォーネのコンサートに行ったりと
いろいろ出かけて、なんやかやと思うところもあったけど
書いていて纏まらなくて途中で放置している。
来週は京都でワークショップ。再来週はオラトリオ・ヤマトタケル。
12月1日は友達が参加している「1万人の第九」があるけど行けるかな?
東京大衆歌謡楽団は、来年まで聴かないと決めている。
こっちもちょっと思う所あって。
そう言いつつ年内に一回くらいは聴きに行くかも。いや、行かない。
今日は歌のレッスンの日。
過去二回分はメモったけど、喉の調子が悪いのと
同じところを繰返し注意されているので、まとめるよりも練習練習。
だがしかし、今日も結局、喉の調子が悪くてかさかさ声だった。
前回もそうだったけど、口の中にくしゃくしゃの銀紙が入っているみたい。
響きが散らばって真ん中に集まってくれない。
今日とくに注意されたのは、「イ」母音。
横に広げず口を縦に開けること。
それから、響きが奥まっている。
声が出にくかったこともあったけど、奥まで開けていても響きはもっと前。
ドイツ語は母音が深いので、どうしても声が奥まってしまうけど
子音は前で作ること。
これは、職場のドイツ在住が長かったピアニストの人にも同じことを言われてた。
それから、ドイツ語の発音を作るには口周りの筋肉が弱いって。
声が出にくくてぺちゃっと潰れてしまう。
出にくくても掠れず通る場所を探すこと。
頬骨の上あたり、ちょうど鼻腔のあたりで振動しているところを縦に抜くこと。
広く開けて、響きは真ん中の高い位置でコンパクトにまとめる。
出にくかったら、自分が筒の中に入っていて声を縦に響かせるイメージで。
一番低いFriedenのFrieで、FとRiを分けて歌っている。
奥まらずにもっと前でFrieを一緒に発音する。軽く。
そのままのポジションでdenも縦に軽く。力を入れ過ぎない。
高い位置、前、軽く、に気を付けて歌ってみると
声はかさかさだけど、響きを下げずに歌えるようになった。ふー、やれやれ。
自分が思っているよりも、もっと前で歌えばいいのね。
歌詞、メロディ、リズムも取れるようになったので
ひとまず「献呈」は今回で終了。長かったー。
ドイツ語の発音が難しすぎて、子音の発音にこだわり過ぎて
母音をどう発声するかまで気を付ける余裕がなかったわ。
これは家でちゃんと歌えるように練習しなきゃ。
こんなお粗末さでは、この曲、誰にも捧げられないわ。
次の曲をどうするか、ということになって
「ドイツ語はもういいです」と言ってしまった。
いやー、懲りたわ。ちょっと自分でハードル上げ過ぎて
ハードルというより棒高跳びになってしまった。
次はイタリア語か日本語の曲にしよう。
以前楽譜を頂いていた、Piacer d'amorにする。
この曲は、低音の練習のために先生がピックアップしてくださっていたものだけど
この前Youtubeで聴いてみて、子供の頃にピアノの練習曲で弾いたことを思い出した。
音大出身の友達にも、イタリア語の曲やれ!と言われていたことだし
出だしのシ♭で苦労しそうだけど、これをやることにする。
最初の部分だけをラで歌ってみる。
出だしのシ♭は、力を入れ過ぎず上の方でふわりと歌うこと。
ブレスの位置に気を付けること。
次のレッスンまでに音取りをしてくることになった。
先生がお忙しくてレッスンまで二週間空くので
その間にしっかり譜読みして、歌詞とメロディを覚えなくちゃ。
出来たと思ったらまた出来なくなったり(まぐれだったのかー)
出来ない出ない、と思っていたら突然出来るようになったり
なかなか上達しないけど、地道に練習するわ。
考えてみたら、あれだけ苦しんだ「初恋」の出だしの低音も
いつの間にか普通に出せるようになってたし。
進歩していると信じて頑張る。
仕事が終わったあと、ビルの中空にあるお庭に出てみたら
風に揺れるすすき。すっかり秋だわー。
と思っていたら、え?クリスマスツリー?
まだ11月だよ。
ぼーっとしている間に冬が来るんだろうなあ。
ついこの前まで、桜のジャージを着ていたくまちゃんも
マフラーを巻いて冬支度です。噴水が寒々しい。
一年ってほんとうにあっと言う間ね。
ここ数週間、いろんなことがあったけど
体調最悪のうえに仕事は激忙しい状態で、備忘録もサボり気味。
山中先生のワークショップや崑曲のワークショップに行ったり、
森麻季さんのリサイタルや、山中先生のカンツォーネのコンサートに行ったりと
いろいろ出かけて、なんやかやと思うところもあったけど
書いていて纏まらなくて途中で放置している。
来週は京都でワークショップ。再来週はオラトリオ・ヤマトタケル。
12月1日は友達が参加している「1万人の第九」があるけど行けるかな?
東京大衆歌謡楽団は、来年まで聴かないと決めている。
こっちもちょっと思う所あって。
そう言いつつ年内に一回くらいは聴きに行くかも。いや、行かない。
今日は歌のレッスンの日。
過去二回分はメモったけど、喉の調子が悪いのと
同じところを繰返し注意されているので、まとめるよりも練習練習。
だがしかし、今日も結局、喉の調子が悪くてかさかさ声だった。
前回もそうだったけど、口の中にくしゃくしゃの銀紙が入っているみたい。
響きが散らばって真ん中に集まってくれない。
今日とくに注意されたのは、「イ」母音。
横に広げず口を縦に開けること。
それから、響きが奥まっている。
声が出にくかったこともあったけど、奥まで開けていても響きはもっと前。
ドイツ語は母音が深いので、どうしても声が奥まってしまうけど
子音は前で作ること。
これは、職場のドイツ在住が長かったピアニストの人にも同じことを言われてた。
それから、ドイツ語の発音を作るには口周りの筋肉が弱いって。
声が出にくくてぺちゃっと潰れてしまう。
出にくくても掠れず通る場所を探すこと。
頬骨の上あたり、ちょうど鼻腔のあたりで振動しているところを縦に抜くこと。
広く開けて、響きは真ん中の高い位置でコンパクトにまとめる。
出にくかったら、自分が筒の中に入っていて声を縦に響かせるイメージで。
一番低いFriedenのFrieで、FとRiを分けて歌っている。
奥まらずにもっと前でFrieを一緒に発音する。軽く。
そのままのポジションでdenも縦に軽く。力を入れ過ぎない。
高い位置、前、軽く、に気を付けて歌ってみると
声はかさかさだけど、響きを下げずに歌えるようになった。ふー、やれやれ。
自分が思っているよりも、もっと前で歌えばいいのね。
歌詞、メロディ、リズムも取れるようになったので
ひとまず「献呈」は今回で終了。長かったー。
ドイツ語の発音が難しすぎて、子音の発音にこだわり過ぎて
母音をどう発声するかまで気を付ける余裕がなかったわ。
これは家でちゃんと歌えるように練習しなきゃ。
こんなお粗末さでは、この曲、誰にも捧げられないわ。
次の曲をどうするか、ということになって
「ドイツ語はもういいです」と言ってしまった。
いやー、懲りたわ。ちょっと自分でハードル上げ過ぎて
ハードルというより棒高跳びになってしまった。
次はイタリア語か日本語の曲にしよう。
以前楽譜を頂いていた、Piacer d'amorにする。
この曲は、低音の練習のために先生がピックアップしてくださっていたものだけど
この前Youtubeで聴いてみて、子供の頃にピアノの練習曲で弾いたことを思い出した。
音大出身の友達にも、イタリア語の曲やれ!と言われていたことだし
出だしのシ♭で苦労しそうだけど、これをやることにする。
最初の部分だけをラで歌ってみる。
出だしのシ♭は、力を入れ過ぎず上の方でふわりと歌うこと。
ブレスの位置に気を付けること。
次のレッスンまでに音取りをしてくることになった。
先生がお忙しくてレッスンまで二週間空くので
その間にしっかり譜読みして、歌詞とメロディを覚えなくちゃ。
出来たと思ったらまた出来なくなったり(まぐれだったのかー)
出来ない出ない、と思っていたら突然出来るようになったり
なかなか上達しないけど、地道に練習するわ。
考えてみたら、あれだけ苦しんだ「初恋」の出だしの低音も
いつの間にか普通に出せるようになってたし。
進歩していると信じて頑張る。
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