2017年11月9日木曜日

やっぱり難しかった歌のレッスン

あー、私駄目だ。沈みかけている。
いつも軽い躁と鬱を繰り返しているのだけど
先月は東京大衆歌謡楽団の公演に一杯行って
ずーっとハイな状態だったし、月曜日から絶好調で
今週もこのままハイテンションで行くよーっと思っていたのに
昨日の夜、歩きながら月を見ていたらいきなり沈んだ。

ああ、死にたい、死にたくてたまらない。

座間市のあの事件の容疑者も話していたそうだけど
死にたいと言っているからといっても、本気で死のうと思っているわけではない。
あの事件の被害者の人たちも、辛いことがいっぱいあって行き詰って
死にたいというより、誰かに話を聞いて欲しかったんだろうと思う。

私自身も本当に死にたいと思っているわけではなくて
沈んだ気持ちを「死にたい」という言葉で手っ取り早く言い表しただけ。
ヤバイとかカワイイとかで、本来複雑な感情を安直に表現するのと同じようなもので
なんとも沈んだ気持ちを簡単に言ってしまうと「死にたい」になるのだと思う。
本当はこういう気持ちの時も、それを表す言葉を
ちゃんと探さないといけないんだろうけど。

だから死なない。人間は生きることそのものが生きる目的だと思うから
命の絶える瞬間まで、じたばたとあがいて生きる努力をするよ。

そして私にとって生きるとは、言葉を見つけ出すことだ。
今見ている風景、今聴いている音楽、今この瞬間の心の揺れ。
それを的確に言い表す、一番ふさわしい言葉を見つけ出す。
それが自分にとっての生きるということ。世界は言葉よ。

まあ、才能がないから見つけられないんですけどねー。
脳みそが陳腐な言葉で埋め尽くされて腐ってるんですけどねー。
バカですからー。面倒臭いし、もうどうでもいいやー。

と、投げやりになりつつ今日も歌のレッスンですよっと。
先生も、ありとあらゆる言葉を駆使して
出来の悪い生徒になんとかイメージを伝えようと頑張ってくださってます。
私、言葉を見つけ出そうともがく人が大好きなの。

****

今日はいつもより一時間早い時間に始まったレッスン。
喉が腫れていて咳もでるけど、レッスン中はなんとか咳き込まなくて済んだ。
先生に、声帯が腫れていると言われた。
声帯が綺麗に合わさらないので、声ががさがさしている。

ストレッチのあと、響きを確認するために
ハミングとリップロール。
毎日練習しているから、これは上手くいった。

ドレミファソファミレドを「いえあ」で歌う。
中音で「い」が後ろに倒れている。
響きは頬骨のあたりで作る。
気持ちやや前ぎみの高いところで出すように。
「い」「え」「あ」どの音も同じ位置で響かせること。

次は「あえいおう」で歌ってみる。
「え」の響きが下がって口内で響いている。
これも頬骨のあたりから上に出す。
響きは目のあたりで作る。
頬骨から下は無いものと思って使わない。
(これ、前にも注意されたなあ)

喉の調子が悪くて声が細くなっているけど
発声練習のあとは課題曲の「浜千鳥」を歌うよ。
今日の注意をメモメモ!

前回も注意された「はまべには」の「べ」
それから「おやをさがして」の「て」
どちらも母音はeだけど、私はどうやらこの音が苦手らしい。
なぜかこの音を分厚く歌わないといけないという意識が働くようで
ここだけ響きが下がってしまう。

「べ」も「て」も厚くする必要はない。
自分では薄っぺらいかもしれないと思うくらい
鼻の付け根のあたりで響かせるように薄く軽く出すこと。
「が」から「し」に伸ばすところで息の速度が落ちる。
息は常に同じ速さで吐く。糸巻をくるくる巻いているイメージで。

「なみのくにから」の「に」が後ろに倒れている。
まっすぐに、頭の上のあたりから下に落とすように。

「うまれでる」の「う」に深みがない。
前にも注意されたように太いパイプが鼻のあたりを通っていると思って
ぺらんとならないように太く出す。「う」から「る」まで同じ太さで。
身体の中を縦に太いパイプが入っていると考えて
そのパイプの中は真空か、上まできっちり水が詰まっている。
水が入っていない顎から額あたりまでの狭い範囲で歌うのではなく
水は上まできっちりと詰まっているとイメージする。
手前のブレスで足元から頭の上まで一気に息を吸ったら
頭の上から下に軽く落とす。

この「う」は前の音から準備しておくこと。
手前の「ら」は三拍だけど、二拍で切り上げてもいいから
しっかりブレスをしてタイミングが遅れないように。
「ら」ですでに高い位置で開いておく。


二番。
「よるなくとりの」の「よ」は
前に小さい「ぃ」を付けて「ィよ」と言うと出しやすい。
「り」は額から上の、上澄みだけで歌う。

次の「かなしさは」の「か」は頭の上から出す。
「k」はしっかり発音する。

「おやをたずねて」の「ね」はnの音をしっかり出さなくてよい。
舌を「にょ」という感じでほんの少し上あごに当てる程度で曖昧に歌う。
次の「て」も響きが下がらないように。

サビの「つきよのくにへ」
「く」は狭くしない。
「へ」はeの母音の注意と同じ。下を使わない。

「きえてゆく」も足元から縦に。
「ゆ」と「く」は同じ高さで出すこと。

****

ひとつの注意点を守ろうとすると、その音は出せても後が続かない。
力が抜けてしまう。ずっと集中を保つって難しいわ。

先生も、この歌は難しいとおっしゃった。
歌う前にちゃんと考えて、どう歌うか計画を立ててから歌わないといけない、
なにも考えずに歌い始めると最後まで続かない、と。

また面倒な歌をえらんじゃったなあ。
ちゃんと歌うって、やっぱり難しいわ。

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