2017年12月5日火曜日

運転と操作

職場で同じチームの人に、
運転と操作って英語でどっちもoperationでいいの?
と訊ねられた。「運転操作」という言葉が出てきたらしい。

「運転操作」という言葉がどういう意味かよく分からない。
運転と操作が並立しているのか、運転を操作するのか
操作するために運転するのか 。

プラントなので、おそらく機械設備を運転させるために
操作するのだろうと思うけど、その場合だと
operation for activating +(作動させる対象)という感じになるんだろうか。
運転・操作だとoperationでいいと思う。

そもそも、日本語の「運転」と「操作」はどう違うんだろう。
一般的には、運転は機械を操って動力で動かすこと(Wikipedia)
操作は、機械、器具などを動かして作動させること(三省堂 大辞林)

技術文書で使うときには、こういう言葉の定義はJISに準じるのが普通だけど
同じ言葉でも分野によって違うことがあるから要注意。
わざわざ膨大な分野に分かれているJISの用語集を調べたくないぞ
と思って検索していたら、こんなんあった。

(社)日本鉄道車両工業会がまとめたもの
https://www.tetsushako.or.jp/pdf/mame/mame_51.pdf

これは鉄道車両のものなので、仕事で扱っているプラントとは違うけど
鉄道車両の分野ではこんな風に定義されているのね。
やっぱり、似たような言葉の違いについては悩むところだなあ。
漢字が違うということは、意味が違うということだしね。

では「分析」と「解析」はどう違うんだろうか
という話になった。こういうのっていくらでもあるから
悩み始めるときりがないね。

分析:複雑な事柄を一つ一つの要素や成分に分け
   その構成などを明らかにすること(デジタル大辞泉)
解析:事物の構成要素を細かく理論的に調べることによって
   その本質を明らかにすること(デジタル大辞泉)

分かるような、分からないような。
簡単に言えば、分析は要素に「分けて」構成を調べることで
解析はその要素そのものを細かく調べること、という意味かな。

日本語の意味は違うけど、英語にするときは
自己分析のように評価の意味合いがある場合以外は
どちらもanalysisを使うなあ。

ただ、仕様書や社内の規程書などを読んでいると
分析と解析は同じ意味で使われていることが多い。
書いている人はそこまで厳密に使い分けていないのね。
英訳するときはanalysisを使えばいいのだけど
逆に和訳するときは、文脈によって分析か解析か
ちゃんと訳し分けないといけない。

とはいえ、読んでいるほうもそこまで気にしていないことがほとんどだから
せっかく考えて使い分けても、誰も気づいてくれなくて
自己満足に終わってしまうことが多いのよね。
忙しいときはそんなん考えている方が時間の無駄っちゅーか。

ほんと、この仕事嫌い。

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