2017年12月15日金曜日

酸素欠乏と酸欠症

作業における安全対策の規程では、狭い場所での作業での酸欠を防ぐため
換気の徹底や酸素マスクの着用を義務付けています。

その規程の酸欠防止対策の箇所を訳していて手が止まってしまいました。
書き手は「酸欠」という言葉を何度も使っていましたが
それが、酸素が欠乏する状態を表しているのか
酸素欠乏症を意味しているのか混乱してしまったからです。

狭い場所で作業していると、その場所の酸素がだんだん少なくなりますよね。
その状態が酸素欠乏。酸素欠乏症というのは酸素欠乏の結果
身体に起こる様々な症状のことで、この二つは別物です。

先日も取り上げた、日本法令外国語データベースの「労働安全衛生規則」では
酸素欠乏をoxygen deficiency
酸素欠乏症をAnoxia
としています。

私が訳している規程の書き手は、この二つを厳密に使い分けていないようです。
こういう場合は、文章が説明している状況にふさわしいように
用語を使い分け、訳し分けます。

ちなみに、換気はventilationです。換気するという動詞になるとventilate
これはFAの分野でもデバイスの熱処理によく登場する言葉ですが
私はどういう訳か、このventilationという言葉がすごく好きなのです。
この言葉が出てくると、ふふふ、換気してる、ふふふ、ふふふふふふ
とほくそ笑んでしまう。

こんなことしてるから手が遅くなるのね。

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