2017年12月29日金曜日

静脈産業

朝から咳が止まらないし、熱っぽくて関節が痛い。
これ、インフルエンザかしら、と思って病院に行った。
微熱はあったけどインフルではないでしょう、と診断されたので
今日は仕事納めだったこともあり、そのまま出社した。
ところがどんどん熱が上がってきて、ふらふらする。
38℃になったところで、限界。結局3時前に早退した。
一体何しに会社に行ったんだか。風邪の菌をばらまいただけだったわ。

で、なんの脈略もなく静脈産業ですよ。

若手社員さんが、こんな言葉知ってます?と教えてくれた。

 自然から採取した資源を加工して有用な財を生産する諸産業を
 動物の循環系になぞらえて動脈産業というのに対して、
 これらの産業が排出した不要物や使い捨てられた製品を集めて、
 それを社会や自然の物質循環過程に再投入するための事業を行っている産業を、
 静脈産業と呼んでいる。(ネットEIC:環境用語集

ものを作り出す産業が動脈なら、その産業から出た廃棄物を処理するのが静脈。
へー、上手いこと言うなあ、と二人で感心してしまいました。

静脈産業 venous Industry  そのまんまですね。
では動脈産業は、 arterial industry

この場合は産業形態を循環系で表現していますが、
こんな風に別の物に例えて分かりやすく表現することは結構ありますね。

たとえば繊維産業の川上、川中、川下という言い方も
産業構造を川の流れに例えたもので、ざっくり言えば
川上というのが紡績、染織、織布、編みなどの素材を作る分野。
織りは川中に含む場合もありますが、昔私が繊維業界で働いていたころは
織物工場(機屋)は川上と呼ばれていました。
川中というのはその素材を使って製品を企画製造する分野。
川下はアパレルの小売り。 

素材から製品化、販売と、消費者が広がることを
川を下っていくにつれて川幅が広がることになぞらえていて
これも上手いこと言ってますね。 

これを英語で言うとすると、

川上 upstream
川中 midstream
川下 downstream

そのまんまやん。
紡績関係のレポートを翻訳していた時には、クライアントさんから
この表現を使ってくれと言われていましたし、
ググってみるとやっぱりこれが一般的なようですね。

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