2016年12月21日水曜日

保温

温水供給設備の点検シートの英訳をしていたら
チェック項目に「保温状態の確認」というのがあった。
この「保温」、すぐに思いつくのがheat retention だけど
調べてみると heat retention のほかに heat insulation が出てくる。

retentionは保持だけど、insulationは遮断、絶縁の意味。

retentionだったらお湯の温度を保つことになるけど
insulationだったら、熱を遮断するという意味になる。
日本語で同じ「保温」でも、英語は実際の意味にそった言葉を選ぶ必要がある。

普通の文章だったら、文脈から理解できるけど、
こういうチェックシートのようなものは簡潔に箇条書きしてあるだけなので、
基礎知識がないと、どの意味合いで使われているのか理解できない。

担当者に聞いてみると、ここの点検項目は
熱が外に漏れないように外側に使われている断熱素材に破損がなく、
外側や周辺部分が熱くなっていないことを確認するもので
こういう設備の場合、熱を遮断するために使われている素材のことを、
一般的にインシュレーターと呼ぶそうな。

たしかPCB関係の翻訳をやっていたときも、
電気の知識皆無の泥縄状態だったので
絶縁という言葉でisolationかinsulationか迷ったなあ。

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