2019年6月6日木曜日

だらんと「たれぱんだ」な歌のレッスン

大阪駅から歩いて福島まで向かっている途中
道路にキャンドルが並べてあった。
そうか、今日はキャンドルナイトの日なのね。
昼間は蒸し暑かったけど、夜になると風も出てきて涼しい。
たまには地上を歩くのもいいね。

今日は久し振りの歌のレッスン。
でも、先週から喉が荒れていて声がかすれている。
一年で一番喉が荒れる季節がきたわー、こまるわー。

今日の注意をメモメモ。

***
発声練習で、声帯が腫れていると先生に言われた。
普段はしない息漏れがしていたので、
声帯がはれてちゃんと合ってないんじゃないか、と。

そうなのか。しばらく喉を休めたほうがいいのかな。
痛みはないので、気をつけながら発声練習。

かなり慎重に歌っているので、響きは高いところに集まっているけど
もっとお腹を膨らませるように、と注意された。

歌う直前に脇腹と背中もパンパンに膨らませて、
歌うときにさらに横に広げるようにしながら
丁寧に上から音を置いていくように。
普通に歌っていると額のあたりの響いているところと
お腹が繋がっていない。額だけで歌っているように聞こえる。
お腹を膨らませておくことで、お腹から響いている場所まで
パイプが通っているように繋がりが出来るから、と。
こうやってしっかり声を支えないといけないのに
喉が荒れていて声が出にくい時は、つい忘れてしまうのよね。

課題曲 ’O sole mioを歌ってみる。
声がかすれるうえに出にくい。
特に低音は力を抜くと地声になってしまう。
上手く後ろに引けない。
かといって、力を入れると今度は声が出ない。

やっぱり前回と同じで、sta'nfronte a teの最後のteで
響きが下がって倒れてしまう。
'nfronte a teは全部同じ位置で歌うこと。
前回はなんとかひと息で歌えた、n'aria serena doppo~の箇所は
最後の低いtempestaのstaが声にならない。
ここのsは音程がないと考えて、sの子音を楽しむように歌うこと。

先生によると、イタリア語の歌は母音が多くて
基本的には日本語と同じような感じで歌うので
子音をそれほど重要視はしないのだけど、
ドイツ語の歌は子音の歌い方がとても大事になるそうな。
声が出にくいときは、ドイツ語のように子音をシュっと鳴らして
それを利用して同じ位置で次の音を発声する
という歌い方をやってみるのもひとつの方法なんだって。

続いて、Pe' ll'aria frescaのfre
やっぱりeの音が駄目みたい。ここのe(エ)は縦に上げるように歌う。
frescaのscaで音が下がるけど、響きは下げない。
前のfreと同じ場所で歌うこと。

この前半部分、今日は声がかすれていて出にくいこともあるので
物足りないだろうけど、発声練習のつもりで軽く歌ってください、と先生。
思っているよりも息はずっと少な目で大丈夫。
目のあたりから上に縦に細長い箱があるようにイメージして
その箱の幅に収まるように歌う。
この幅をはみ出して、「たれぱんだ」(先生、古いです)
のようにだらーんと横に広がると
声がかすれるところに入るので注意すること。
考えながら慎重に箱の幅に収めて、箱の上から声が出るように歌うと
かすれがましになった。

Ma n'atu soleからの後半高音部分は、発声練習で注意されたように
お腹を膨らまして横にさらに広げて歌うこと。
次のo sole mio Sta'nfronte a te!の部分
teは倒さない。前に立体的に。

最後の盛り上がる'O sole, 'o sole mioは
最初のsoleのleと次のo がくっついていてle'oになるのだけど
続くsoleのso がソォオレ、とsが日本語のソになっている。
しかもsが低くてoで上がっていて、soで一音になっていない。
以前にも注意されたけど、子音が先に出て母音がオンビートになるので
sは気持ち早めに発声して、音を下げないこと。
ここを何度も練習してみたけどなかなかうまくいかない。
ちょっとしたことなのに、ものすごく難しい。
ここまで細かいことは普段はあまり生徒さんには言わないし、
ちょっと高度なことになるのですが、と先生。
他の生徒さんはきっと、するっと難なく歌ってるんだわ。
あー、へこむ。

この部分を頑張りすぎると、次の低いSta'nfronte a te!の
teaがソなのに声にならない。
ここをどうやって発声すればいいのか質問すると
大事なのは次の高いte(レ)の方で、その前のソは軽くさらっと歌うんだと。

一番最後のSta'nfronte a teの「おしゃれバージョン」は
注意された通り、身体を思い切り膨らませる。
最後のteを下げない。高い位置で歌う。

何度か練習しているうちに、響く場所が定まってきましたね、と言われた。
縦に細長い箱をイメージすると、常におでこのあたりが響いている感じ。
慎重にこの場所で歌うと響きが下がらないのだけど
慎重になりすぎて、全然盛り上がらない歌になってしまった。

人間なので体調の悪い時があるのは当たり前だから
喉の調子が悪いときはそれをテクニックでカバーします。
段々技術が上がってきているので、カバーできるようになっていますよ
と先生はおっしゃるのだけど、考え過ぎても口の中が固まって駄目なのね。

****
これも気付いたことだけど、家で練習しているときには
普通に声が前に飛ぶのに、レッスンになると上手く出せない。
これはもしかして、頑張って喉を開いて歌わなきゃ!と思うあまり
余計な力が入っているからじゃないか、と
大阪駅のエキマルシェで半額になっていた
「ガバオとバッタイ弁当」 を食べながら考えた。
身体に無駄な力を入れず、どんなときでもリラックスして
自然にすっと声がでるようにするにはどうしたらいいんだろう?
何度も何度も練習して、自然に身体と口内が開くようにする以外ないんだろうけど。

それから、喉が荒れててレッスンの時にちゃんと歌えないのは
本当にもったいないと思った。
せっかく先生に来ていただいているのだから
練習の成果を聴いてもらえる状態にしておかないと
同じことの繰返しになってしまう。
もっと喉のケアもしないといけないなあ。
ぼさーっと歌ってるだけじゃ駄目だわ。

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