2019年9月9日月曜日

気づきの多かった週末備忘録

土曜日

+ふと思い立って横須賀に行った。目的は軍港めぐり。
 舞鶴、呉には行ったことがあるから、次は横須賀!
 変わった船が見られるかな?ワクワク。

+横須賀に向かう電車の中で気付いた。このあたりの家の屋根に
 豪雪地帯で良く見かける、雪止めが付いている。
 暖かい地域というイメージがあったので、ちょっとびっくり。

+京急が運休していたので、新横浜からJRを乗り継いだ。
 横須賀のひとつ前の「大浦」という駅が素敵だった。
 トンネルとトンネルの間に挟まれた小さな駅。ホームの上には木造の桟橋。
 ホームの建物も古い木造で、すごくレトロないい感じ。
 そのホームのベンチに座った人の背景が、一面濃い緑の木々。
 まるで一枚の絵を見ているようで、世界は美しいと感じた。
 駅を挟むトンネルも古い煉瓦造り。
 途中下車したかったわ。この駅には絶対もう一度来よう 。

+横須賀駅についてまた驚いた。
 駅のすぐそばから護衛艦が見えるのね。これは「いずも」
 横の建物と比べると大きさが分かるね。
 
駅前のヴェルニー公園からの眺め。 

   船好きというかコンテナ好きというか、港町というより港湾施設が好きな私。
 今回の目的である、軍港めぐりの船に乗る。このクルーズの特徴は
 日米両方の観戦を一度に見られること。時間は約45分。

船はかなり混んでいて、上のデッキはもうすでに一杯。
 仕方ないので、一階の座席の窓際に座る。冷房効いてて涼しい。
 女性のガイドさんが港や艦船の説明をしてくれる。
 
 潜水艦が四隻、「いずも」に、砕氷艦「しらせ」、潜水艦救艦「ちよだ」
 米軍では原子力空母「ロナルド・レーガン」などが見られました。
   他にもいっぱい停泊していたのに、写真が上手くとれなくて残念。
 
   やっぱり軍港だから民間の船はほとんど見られないなあ、と思っていたら
 東京湾に入ったころ、出航していく白いRo-Ro船が。
 岸壁に見える建物が日産の自動車倉庫だという説明があった。
 日産専用船?しかも新しい綺麗な船、もしかして、新造船?
 がぜん興奮してしまったけど、これも写真が上手く取れなかった。くすん。
   天気が良くて、見晴しがよくて、海と空の青さが印象的でした。
 ここはもう一度来たい。次は旧海軍の砲台が置かれていたという
 猿島に行きたいなあ。(ちなみに、現在猿島は麦わらの一味に占拠されているらしい)

 有名なドブ板通りにも行ってみた。
 綺麗な石畳のある通り。昼間だったせいか、明るくて場末感が足りない!
 と思う場末マニア。ここは夜に来た方がいいかな。またの機会に。
 
同じ軍港のある街でも、寂寥感漂う舞鶴、ノスタルジックな呉と
 街によって全然雰囲気が違うのね。横須賀はもっと白っぽくて明るい感じ。
 佐世保と大湊にも行かなくちゃ。

+午後から、逗子の楽団演奏会に立ち寄る。
 逗子は関西で言えば宝塚みたいな印象。どことなく上品な街。
 初めての場所だったからか、演奏曲は定番の曲が多かったです。
 声がちょっぴりかすれてましたね。とくにミドルレンジ。
 かすれていることが味になる声もあるけど、この方の声はかすれない方がいい。

+みんなで歌いましょうのコーナーは、「二人は若い」「青い山脈」「椰子の実」。
 「椰子の実」ちょっと難易度高すぎやー。

+最近よく演奏される「椰子の実」、良い曲だけど、なんでこの曲なんだろう?
 と不思議だった。今回、なんとなーく、分かった気がした。
 そうか、これは例えば私にとっての「O mio babbino caro」と
 同じ位置づけの曲なんだ。うん、多分。知らんけど。

+個人的には「白い船のいる港」と「憧れの住む町」がいいなあと思った。
 声がかすれていなかったら、もっと綺麗に響いていたと思う。
 おそらく今回が今年聴く最後の生歌になるので残念だけど、
 まあ仕方ないわ。ご縁があればまた。

+帰りに、近所のコンビニに立ち寄った。
 商品を会計するとき、店員さんの手がトレイに当たって
 トレイが中に置いた500円玉ごと床に落ちた。
 私の足元に落ちてきたので、床にしゃがんで拾った。
 その時、私のカバンも一緒に落ちた。
 拾ってトレイをレジの側に置いたのに、店員さんは知らん顔で
 さっさと会計を済ませて、商品を差し出しただけ。
 客にしゃがませて拾わせておいて、ひと言もなしかい、と思うと
 ちょっとイラッとして、大人気ないけど、不機嫌さを顔に出した。
 いつも我慢してニコニコばっかりしていられないわ。
 商品を不機嫌な顔して鞄に入れていたら、怒ってると分かったんだろうね。
 大変失礼なことをして申し訳ありませんでした、って。
 「いえいえ、大丈夫ですよ。ありがとう」と言って店を出た。
 大人気ないけどさ、怒っていると態度で示さないと放置かい、
 そのままさらっと済ませてたんかい、思うと脱力した。
 その瞬間、いろんなことが「もうダメだ」と感じた。

日曜日

+良い天気。洗濯をする。

+山中先生のワークショップに行くつもりだったけど
 午後から再配達の宅配が来るので、無理かなあ
 と、思っていたら12時過ぎに来てくれた。
 14時からの京都、間に合うかも。
 慌てて用意して外へ飛び出し、後悔した。暑すぎ!
 高槻でワークショップが開かれる15日は
 前回お休みした崑曲のワークショップに行くので
 今日の京都の方に行きたかったの。なんだか、歌いたい気分だったし。

+ホームで電車を待ちながら考えた。
 いつもマウント取ってくる人のこと。
 この前は、私が説明してから5分も経たないうちに
 まったく同じことで私に説教してきた。
 いや、だからそれ、ついさっき私が説明したことやん。
 あ、そうなんだ、知らなかった、有難う、と自分で返事したやん。
 これ、何度もやられるとだんだん気持ち悪くなるんだよね。
 最初はマウント取ってるんだと思っていたんだけど、違うわ。
 私が言ったという事実を本当にすっかり忘れて
 自分が考えたことあるいは知っていたことだと思い込んでいるわ。
 本気で「この子に教えてやらなきゃ」と思っているわ。
 そうでなきゃ、こんなに何度も同じことやらないよ。
 わざとだったとしたら、5分後はあまりに間抜けすぎだもん。
 そう気付いたので、この件については放置することにした。
 はいはい言っておく。そして自分が率先してやる、と言うなら任せておく。
 そうだ、適当に生きて適当に死ぬんだった。そうしよう。
 と、改めて決心するところが、適当に生きられていないんだよなあ。

+また別の人のこと。
 その人と話しているときにいつも他の人に割り込まれるので
 割り込んできた人のことを不作法だと怒っていた。
 でも気付いた。割り込まれるのはその人が割り込ませているからだ。
 私と話している途中に他の人から話しかけられたら
 私との話は中断して、そっちの人と話し始めるよね。
 これ意図的にやってるよね。私と話すのが嫌だけど立場的に嫌と言えないから
 これ幸いと私を無視しているよね。
 パシリしないお前なんぞに用はない、ですか、あーそうですか。
 伝書鳩したときは、ご褒美として相手してやる、ですか、あーそうですか。
 何となく気付いてはいた。どころか、はっきり分かってて
 それに対しても失礼なやつだと怒ってたわ。
 怒っていたけど、その人には本当に素晴らしいところがあって
 どんなに酷い人間であろうが、その素晴らしい部分に心を掴まれていたから 
 あとのことは我慢できる、それさえあれば、正直あとはどうでもよかった。
 でも、その素晴らしい部分が影をひそめてしまった。
 いつ戻って来るんだろう、来月か、来年か、それとも明日?
 そう思って一年待ったけど、もう無理だ。
 私には時間がそれほど残されていないことに気付いたから。
 やきもきしながら、いつやってくるか分からない時を待つのは、もう無理。
 その部分が無い以上、時間とお金を使ってまで
 わざわざ不愉快な思いをしに行く必要なんてどこにもないんだ。

+物事が終わる時ってこんな感じなのかなあ。 
 空が青いなあ。低い位置に積乱雲が広がっている。
 傘持ってきてないよ。夕立するかなあ。

+終わるんじゃなくて、終わらせるんだよ。
 さあ、終わり終わり。これで終わり。いまこの瞬間で終わり。
 これで終いの金毘羅さんや、と京極夏彦先生をパクッておく。

+山中先生のワークショップは今回も面白かった。
 特に母音についてのお話が、ものすごくためになった。
 母音、苦手なんだよね。とくにア母音は私の先生からも
 嬉しい驚きのような感じで、といつも注意されるのだけど
 口のなかでくぐもったような音になってる。
   とにかくアの母音をキチンと出すこと。ア、エ、イは上が同じ高さでそろえる。
 口の中にハート型が入っているように、という例、分かりやすい。
 歌は母音の妙。母音で表現する。

+声がかすれることについて、どうしたらいいか尋ねると
 それはおそらく逆流性食道炎だ、と。 えっ、なにその難しそうな病気。
 胃酸が逆流することで、唾液が流されて喉がむき出しのような状態になって
 そこに雑菌が入って声帯が荒れ、きちんと合わなくなっているって。
 先生もその病気で、声が突然かすれて歌えなくなくなったことがあったそうな。
 対策について、とても丁寧に教えてくださった。
 まず、食事のあとすぐ寝ないこと。少なくとも寝る3時間前には
 夕食は食べ終わっておく。お腹が空いて我慢できなかったら
 30分以内で消化できるヨーグルトか果物を食べること。
 殺菌効果のある食べもの、例えば生姜を食べる。生姜湯なども良い。
 それから消化を助けるために、良く噛んで唾液を分泌させること。
 うへー、私は確かに夜食べるのが遅いし、早食いなのであまり噛まないわ。
   さっそく帰りにヨーグルトと生姜、買ったわ。

+山中先生のCDも買った! 

 好きな曲ばっかり。
 大好きな「彼女に告げてよ」に、お稽古で挫折した「’O sole mio]
   トスカの有名なアリア「星は光りぬ」も入ってる。熱いわ。
 高音が力強いのにすごく美しくて、聴いていて気持ちいい。
 「シクラメンのかほり」では、「時が二人を追い越していく」のところ
 本当に、わあ追い抜かれる、はよせな!と思ってしまった。
 ほんの短いフレーズなのに、説得力ありすぎ。
 10曲は少ないわ。もっと聴きたい!

毎日仕事で疲れているのに、二日間濃かったわ。
いろいろ気づきがあって良かったと思う。
「気づき」という言葉、なんか座りが悪くて嫌いだったんだけど
こういう時には便利だな。

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