2020年12月29日火曜日

ブレスについて

わー、年末だ。
今日は年賀状を書いた。書き損じて足りなくなって買い足しに行ったりして
結局まる一日年賀状書きで終わってしまった。
年始の最終納期までに仕事を10本以上仕上げるのは難しくなってきたなあ。
まあ、ノルマが割り当てられている訳じゃないから、いいか。

お正月までにしないといけないことは、あと何が残っているかしら。
換気扇の掃除と、着物のしつけ取りと長襦袢の衿付け、美容院にも行きたい。
あとはお正月用の花を活けなくちゃ、と思うけど、
今年はお正月中止のお知らせ来ているから、花はパスしようか。

前回のレッスンで今年のお稽古納めだったのだけど
それを簡単にまとめる。

ひと言で言えばブレス。もうブレスに尽きるレッスンでした。

息を吸っても上手く吸いきれないことがあるのだけど
それで息の吸い方が足りないのかと思っていたら
それは、吐き切っていないから入らないんだ、と。
吐いてしまったら自然に息は入るから。
息を使い過ぎないようにしなくちゃと思っているけど
使わないのも駄目、ちゃんと配分するのは難しい。

出だしの低いところ、ここは力を込めて前に押さない。
ブレスで縦に開ける。
前は開いているけど後ろが開いていないので、
顔の真ん中にティッシュの箱が後ろまですぽっと貫いているイメージで。
はい、鼻セレブ、用意します。
ブレスして高い位置を開ける。この時身体も一緒に開くように。
おでこのあたりの高い位置で息を吸って通り道を作る。
その場所で歌う。
二音目のミ♭がDaという音なので、前に押していて潰れている。
このフレーズは開けた通り道で息を後ろに吸うように歌う。

But come ye backの箇所。ここで場面が展開する。
日本語でも、「でもね、」とやや力を込めるところなので
このButは気持ちの高まりを表すように。
ここもブレスが大事。
Butを気持ちを込めて歌えるようなブレスをする。
丁寧にブレスをして開いたまま歌う。

これが鬼難しい!
気持ちを込めるためのブレスってどうやるんだよ。
なんだかやたら力が入ってしまう。加減が分からない。
先生に、気持ちを込めようとしている感じは伝わります、と言われた。
それって、感じはするけど出来てないってことよね。ふー。
backのあとのブレスも、気持ちがつながったまま。
えーっと、無理です。

そして高音に入る前のブレス。
ここは高いソが来ることを考えてブレスする。
'Tisのシ♭からソを歌う位置で歌うこと。
ここが高い位置で出せなければ、ソは無理やり当てることになって不自然。
ソと前のシ♭は滑らかに続ける。ソでずり上げない。
同じ位置を横に移動するイメージで。

で、最後の低いパート。
ここは柔らかい感じに戻す方向に向ってブレス。
って、分からない。
最後はふわっと。力を入れ過ぎない。

この曲は、一音上がる2コーラス目の方がドラマチックに歌うので
1コーラス目は力を入れ過ぎない。
最初から最後まで100パーセント同じ調子で歌うのではなく
1コーラス目は柔らかく、2コーラス目とのコントラストを付けること。
音をひとつひとつぱきっぱきっと取るのではなく、なめらかに。

高音になるとエ母音が潰れがちになるので縦に開けるように
graveの母音がべちゃっとしているので、額にぴっと針の先が当たる感じが欲しい。
舌を歯の後ろに付けて、細くクリアに。

最後のパート。
sleep in のinはイと言わない。
sleepとつなげて歌う。
you come to meは最後は上のパートを歌う。
come の高いレを出す前にブレスしてしっかり準備する。

ここでブレスを入れることで、聞いている人にも
come to meという気持ちの高まりが伝わりやすくなる。
最後のmeは少しだけ下あごが下がる。狭くしない。

ブレスはただ息を入れるためだけではなく、
身体を開いて声を出す体勢を作るためにする。
ブレスで次の音を発声する準備をする。
狭くなってしまったら、ブレスすることで立て直す。

ただ息を吸うというだけでも、いろいろ考えないといけないのね。
もうブレスの記号ばっかり見ていたら、他にやらないといけないことを忘れる。
ブレスで身体が自然に開くように練習しなくちゃ。

あともう一つ、高音は細い息で糸のように出すこと。
生理学的に見ても、高音を出すときは声帯が後ろに引っ張られて
ぴんと細長く張っているので、そこにたくさん息を当てると
声帯へのアタックが強くなってしまう。
少ない息を細く出すことを意識しておくこと。
これも言われていることは分かるのだけど、実際にやるのが難しい。
高音はどうしてもべちゃーっと広がってキンキンする。
細いけどころっと丸い奥行のある声を出すにはどうしたらいいんだろう。

考えることが多すぎて今年もぐたぐたのまま終わってしまった。
来年もまた頑張る。

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