秋だし天気はいいしデブだし、ちょっと歩こうと思って
どこか行くところはないか、京都か、大阪か、神戸か、
いやいや週末で混んでいる場所は避けたい、ローカル名所はないかと探した結果
ハニワ工場に行ってきた。
JR摂津富田駅北口からバスに乗って15分くらいのところにある「ハニワ工場公園」。
公園入り口に謎のマーク?
ここは古墳用の埴輪を制作する工房だったところで、
実際の古墳に使われた埴輪を制作した工房の遺跡としては
日本最古で最大級のものだそうです。
近くにある、継体天皇陵だと思われる今城塚古墳や
宮内庁が定める継体天皇陵の太田茶臼山古墳で使用されている埴輪も
ここで作られたものだそうな。
周りはこんな感じ。
周りは住宅とUR賃貸です。もともと阪急不動産が宅地造成をしているときに
この遺跡が発見されて、遺跡の土地を阪急不動産が市に寄贈したそうな。
手前の三角屋根が窯を復元したもの。
実際の窯の跡。
山の斜面に釜を作り、下から埴輪を入れて上から煙が出るようになってます。
こっちは復元された制作工房。
屋根がかなり大きくて重いのですが、中の太い柱が二本組になっていて
これが上の大きな屋根をささえ、周りの細い柱がひさしを支えています。
今は植え込みになっているところも、全部窯の跡です。
周囲にはここで焼かれていた埴輪のレプリカが並べられていて、これがなかなか可愛い。
資料館の方によると、このレプリカは有田焼で一体500万ほど。
ひえー。大事にしなきゃ。
埴輪って結構可愛いのね。教科書の写真を見るとつまらない感じがするけど
実際にこうしてレプリカを見ると、本当にラブリ~。
以前に行った今城塚古墳で埴輪の可愛さに目覚めてしまったわ。
では、レプリカどぞー。
犬。歯がちゃんとあるのね。
こっちは猪。
もう一個、犬。こっちはやや丸顔
お尻が可愛い。
猟師。
足元が可愛い。
その他いろいろ。
巫女。力士。
馬。馬めちゃ可愛い。
こういう置物とか今もあるよね。基本的なデザインは変わってないのか。
にわとり。
資料館の入り口に狛犬のように立っていた犬二匹。
いや、鼻の形からすると、こっちは猪かな?
ころっとしていて可愛い。
これは1500年前の本物。一部欠けていたところは修復されてます。
資料館に展示されている窯の跡。写真オッケーと言われたので撮ってみた。
今城塚古墳の埴輪はこの窯で焼かれたんだって。
ここが稼働していたのは約1500年前。窯18基、工房3棟、工人の住居も整っていて
450年頃からはじまって、前方後円墳が作られなくなった550年頃まで
近隣や三重県あたりまでの古墳用の埴輪を制作していたそうです。
1000年以上の昔にも、自分たちが今住んでいる場所には人が住んで
今と同じように仕事して、生活して、ご飯食べて、愚痴を言って
と考えると不思議な感じがする。
自分たちがこうして生きていることもやがて歴史になっていくんだろうなあ。
その頃日本は存在しているだろうか?
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