2019年2月21日木曜日

基本に戻る歌のレッスン

はー、朝から忙しかった。大量の新規案件が来たよ。
年度末までに予算を使ってしまいたいのかしら。
今日はちゃんと内容を読み込んで、お客様に不明点を確認したぞ。
やっぱりこれが基本よね。基本に戻って丁寧な仕事を心掛けよう。

そんな決心をした本日は歌のレッスンの日ですよ。
いつもながら、夕方になると声が掠れてくる。
これは乾燥のせいだと思うけど、喉がイガイガで声が出にくい。

発声練習でも、高音が奥に倒れてると注意される。
高いところから下に落とすように。これも基本ね。

だんだん声が出にくくなってきたけど、課題曲の「初恋」。

出だしの「砂山の砂に」の「すなや」が出なくて
一週間、もう何度も何度もこの部分を繰返し練習してきたのだけど
やっぱり出ない。どうしたらいいんだろう。

先生から、こめかみの上あたりに空間を作るようにと注意される。
そうそう、鼻セレブの箱がぼこっと入ってるように開くんだった。
低音にこだわって、基本的なことをすっかり忘れていたわ。
空間を狭めたり広げたりするのではなく、最初から最後まで
ずっと空間を開けておくこと。

それからフレーズの最初で余裕を持ってブレスをすること。
出だしは、花の香りをかいで楽しむように
すーっと上に息を吸って、ゆったりと空間を開けて
少ない息で柔らかく歌うこと。息がふわっと眉間から抜けるように
手を付けて歌ってみてもいい。

これをやってみると、あら、低音でた!
やっぱり苦手意識が強すぎて無駄に力が入っていたのかな。
次のフレーズも同じ、上にふわっと息を吸うと
身体も開いて歌う準備が出来る。ブレスと身体は連動している。
フレーズの前の休符でブレスして、息を高いところにふわり、を必ずやること。
「遠く想いいずる日」の最初の「と」は何も考えずにぶっきらぼうに
「と」と歌ってしまうと遠い感じがしない。
この「と」は特別な「と」だと考えて丁寧に。

喉が荒れているせいか、なんか扁桃腺のあたりで声がひっかかる。
今日はとくに高音が掠れて出し難い。
先生が聞かれると、それほどカサカサしているようには聞こえないそうだけど
自分では、あー、へんなとこ入っちゃった!と、すごく気になる。
もう喉が荒れているのは仕方ないから、掠れても気にせず歌い続けること。
鼻の奥のあたりで声を作っているようなイメージで。

「初恋のいたみを」の高い「い」がひらべったくなる。
ここは口を縦に開けること。これも基本ね。
いーっと言おうとして横に口が広がってしまうのは、舌の使い方が悪いから。
「い」の時は舌を伸ばして下の歯の後ろに付けること。
こうすれば、大きく口を開けてもはっきり「い」と聞こえる。
やってみた。わわわ!びっくりするほど明るい「い」が出た!
こんな簡単なことだったなんて!!
でも、この舌の位置が気になって、他の音を歌うときも
舌を歯に貼り付けてしまった(汗

高音が出し難いせいか、全部後ろに倒れている。
ここは前がかりで高いところから斜め下に落とすこと。
前の方でやると狭くなるので、お腹と背中を膨らまして
後ろから声を前に回すようにやってみたら、これも出やすくなった。
高音が続くところは、お腹をへこますのではなく胴回りを膨らませる。
これも前に注意された基本ね。すっかり忘れてたわ。

先週何度やっても上手く行かなかった、最後の「ひ」を伸ばすところは
弱くするタイミングが遅い。二拍は強めで三拍目から弱くし
四拍めに入る手前で終わらせるけど、声は出ていなくても
そのまま歌い続けているようにイメージすると余韻が残る。
これを意識するかどうかで聴こえ方が全然違うそうな。
自分の歌うところが終わったから、はい終わり!というのではなく
音を静かにピアノに受け渡すような感じで。

今日は低音と発声だけでいっぱいいっぱいだけど
歌詞を味わって歌うこと。風景を思い浮かべてもいいし
自分なりに感情をこめて表現してみてもいい。
歌詞の世界を味わって表現することに集中する方が声が出しやすくなる。

低音が出ないことばっかりにこだわって、いろいろやってみたけど
解決策は本当に簡単な、基本的なことをやることだったのね。
あっちを上げるとかここで抜くとか、考え過ぎないほうが良かったみたい。
最初の「すな」はもうどうでもいい、大事なのは次の「や」の音だ!
くらいに考えた方がいい、と先生。
ブレスを利用して開く、空間を開けておく、低音では息を強くし過ぎない。
全部教わってきたことばかり。すっかり頭から抜け落ちてたわ。
今まで何やってきてたんだろう。

力を抜いて、感情をこめて歌ってみたら
声が掠れているのは仕方ないけど、声の出し方は良いって。
次回で仕上げになりそう。次回こそ掠れていない声で歌えるように頑張る。
頑張り過ぎないように頑張る。

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