2018年7月31日火曜日

優しい言葉

今朝は朝から腕にびっしり蕁麻疹が出た。
いつもは、白いプツプツが出て痒くて掻いたら繋がって広がるという感じなのに
今朝は起きた時から腕の内側全体に丘疹が出ていて
自分で自分の腕が気持ち悪くてクラクラした。
クラクラしていても仕方ないので、出がけにゴミを出しに行った。

マンションには専用のゴミ捨て場があるのだけど
道路を掃除していた近所の方が、急いでいるでしょ、そこに置いといていいよ
と手前にある町内会のゴミ捨て場に捨てさせてくださった。
ゴミを捨てに来ていた他の奥さんが、ここ、ここ。ここに置き、と
ゴミに掛けているネットを持ち上げて置きやすいようにしてくださった。
いってらっしゃい、暑いから気を付けてね、と見送ってくださった。

ありがとうございます、いってきます、と返答して駅に向かった。
日傘を差して歩きながら、優しい言葉というのはいいなあと思った。
心がほわっと軽くなった。

在宅で仕事をしていた頃、忙しくて二週間以上家に閉じこもっていたことがあった。
朝メールで納品してからコンビニに向かう途中、町内会の方に
「あんた久し振りやなあ、忙しかったんか?」と声を掛けられた。
仕事が大変なのは分かるけど、散歩でもええから外に出て
姿を見せんとアカンで。一人暮らしなんやから、見かけへんかったら
何かあったん違うかと思うて心配するからな、と。
この方は、以前自転車のサドルが盗まれたとき
廃品回収に自転車が出たらサドル取っておいてあげるわ、と言ってくださり
実際にそうしてくださった。

町内会は会費を払っているだけで活動には参加していないし
ご近所さんとも、挨拶する程度の間柄。
それでも気にかけて言葉を掛けてくださる。

こんなに優しい人たちに囲まれていて、いったい私は何が不満なんだ、
何が辛いというんだ、と思うと涙が出てきた。

ここの人たちは、近所の賃貸マンションで一人暮らしをしているというだけの
どこの何者かも分からない中年女を、そこにいるものとして扱ってくれる。
声をかけ、挨拶を交わす存在として認識してくれている。
それだけで私は充分に幸せじゃないか、と思った。

優しい言葉を使わなくてはいけない。
いつも心を柔らかくしていなければいけない。
とげとげした気持ちはとげとげした態度に出る。
辛くても笑っていよう、柔らかく振る舞って優しい言葉を使おう。
たとえ相手が、私をそこいらの石ころのように扱う人であっても。

2018年7月29日日曜日

誕生日にとりとめもなく

今週末は予定が無い。つまりずっと寝ていられる。
わーい、プチ冬眠できる。何もしないでエアコンの効いた涼しいリビングで
一日中寝ていよう!と思って寝ていたら、寒い。エアコン効きすぎて寒い。
エアコンはリビングにしかないんだけど、3LDKの隅々まで冷えてる。
27度に設定しているのだけど、寒い。いったい何度が適性温度なの?
寒すぎるので、寝室に行って布団かぶって寝た。

寝ていたら宅配が来た。
化粧品会社トゥベールさんから、毎月頼んでいる美容液が届いた。
石鹸が入っていた。そうか、今月は誕生日月だ。

わーい、この石鹸すごく好き。泡立ちは良いし突っ張らないし
お肌すべすべになる。でも高いから買えない。
年に一度、夏の一ヶ月ほどだけのお楽しみなの。

Happy Birthday.
ああ、そうだ。日付が変わったから今日が誕生日だ。
誕生日と言われてもぴんと来ないのね。
自分にとって誕生日は、こういう特典が付いてくる月
マッサージ屋さんの割引クーポンが届く月、くらいの
ちょいお得なことがある月という程度で、特別な日という認識がない。

子供の頃は誕生日には好物を作ってもらって、ケーキも食べていた。
親からプレゼントをもらっていたのは小学生まで。
大学進学と同時に実家を離れてからは、家族に祝ってもらうことはなくなった。
学生時代は友達とプレゼントの交換をやっていたけど
社会人になってからはそれもなくなって、そもそも人の生年月日を聞かない。
類友というか、友達も同じようなタイプの人ばっかりで
「30過ぎたら歳なんか数えなくてもいいんだよ」と。

職場で、お母さんの誕生日に欲しいと言われていた財布をプレゼントした
と聞いて凄く驚いた。30過ぎても家族でプレゼントの交換をするんだ!と。
子供に欲しいものをねだる母親。と、いうことは娘の方だって
「お誕生日にあれ欲しいなあ」とか言ってるよね。なんて親しい親子なの!
妹の誕生日だから家族で食事に行った、と聞いてまたびっくりした。
家を出て独立している妹のお祝いまでするのか!と。なんて仲良しの家族なの!

それで周りに聞いてみると、いくつになっても家族の誕生日のお祝いをする
という人が圧倒的に多かった。びっくりした。すごくびっくりした。

うちの家族はものすごく淡泊で、こういうことに関心がない。
両親の誕生日に贈り物をすることはない、てか親の誕生日を忘れてる。
忘れてるから親の正確な年齢を知らない。えーっと、いくつだったっけ?
親どころか、自分の年齢もよく間違えるくらい。
だいたい二つくらい上と勘違いして、あ、まだそんな歳になってないわ
と気付いて損した気分になる。

それでも、娘として何かしなくてはという気持ちはあって
母の日、父の日には毎年お花を贈っているし、バレンタインデーにはチョコも贈る。
なにせ、高校を卒業して家を出てから実家に手ぶらで帰ったことがない。
必ず菓子折りを持って帰って、まず仏壇に供えている。

親も親で、子供に楽しい思い出をつくってやらなければという
義務感でやっていた節があるし、世間の常識に従わなくてはという想いが強いから
冠婚葬祭お礼お返しには、めちゃくちゃうるさい。

淡泊だと自分たちで分かっているから、常識的なことはやらなくてはいけない
という強迫観念のようなものがあるのかな。 
良い家庭の正しく良い親良い子供でなければいけないという義務感。

心こもってないわー、ははははは、まあそういう家庭もあるってことで。
人から見たら変かもしれないけど、歌いまくり踊りまくりお出かけしまくりで
主観的にはそこそこ平和な楽しい家庭だったと思うのよ。

2018年7月27日金曜日

スキップしながら

別に私がスキップしている訳ではないのですけど。

はあ、本当に駄目だ。帰って座ったら立ち上がれない。
冬眠したい。冬眠している自分を想像してうっとりしてしまう。
冬眠の誘惑に勝てない。

ひとつだけなら立ち向えるのだけど。
嫌なことがひとつだけなら、かかってこいやーっ!と
気力を振り絞れるのだけど。

嫌なことというのは、大概において
複数で連れもって、お手て繋いでスキップしながらやってくるものね。
ふたつ以上重なると、駄目ね。全方位に削られるわ。

何が悪いんだろう。
自分の何が嫌なことを引き寄せているんだろう、と考える。
何度も何度も、記憶をビデオ再生のように反芻してみる。
でも分からない。

分からないから、冬眠したい。
冬眠して目が覚めたらリセットしているという訳ではないけど
冬眠したら、闘う気力がよみがえってくるのではないかと思う。
いつものように、何があっても自分を「無敵の女」だと信じられる
雌伏しながら、ひたすらひたすら耐え続けて時が来るのを待つ自分、
忍耐強い、自分を笑い飛ばせる自分が戻って来るような、気がする。
知らんけど。

今の自分は宇宙一最低最悪だ。
お風呂入ってアイス食べて寝ようっと。

2018年7月25日水曜日

冬眠

なんかもう、ダメかもしれない。
毎朝蕁麻疹がでて、痒い。
今日は朝の5時前から、痒くて痒くてのたうちまわった。
暑いから早めの電車に乗ろうと早起きしたのに、無駄だったわー。

辛い。本当に辛い。気力を振り絞って明るいことを考えようとしても
明るいことが思いつかない。
放り投げたい、何もかも放り投げて一ヶ月くらい寝続けたい。
きっと冬眠期が近づいているんだ。
ここ5年ほどやってこなかった冬眠期、来た!
借金あるのに来た。借金払うあてないのに、来た。
来たらしかたない。自分ではどうしようもない。

すみません、やっぱり9月末で投げます。
誰に謝ってるのか分からないけど、すみません、投げます。
投げても私以外誰も困らないので、投げます。
借金払えなかったら呉服屋さんが困るけど、なんとか算段つけます。
借金払い以外は、もう何もしたくない。

定期的に冬眠期はやってきて、冬眠期に入ってしまうと
誰とも口をききたくない。部屋に閉じこもって延々と眠りつづけてしまう。
友達には、死んでるんじゃないかと心配されるけど
冬眠しているだけだから。

以前、派遣会社に企業様から私への引き合いがあった時に
「長者さん、今空いてますかー?」
「長者はそろそろ冬眠に入る頃なので受けてくれるかどうか分かりませんよ」
という会話がされたらしい。私は熊か?熊なんか?
できればパンダでお願いします。

ああもう辛い。明日が来るのが怖い。
来なかったらもっと怖い。

書いたらすっとした、なんてことはないわ。
でもアイス食べて寝る。

2018年7月18日水曜日

迷った時の自分のために

ありがとう。
私のレクチャーを真剣に聞いてくれてありがとう。
私が言ったことを、何度も何度も反復してくれてありがとう。
これでいいですか、こんな感じですか?と質問してくれてありがとう。
最後に、「自信がつきました」と言ってくれてありがとう。

よほど切羽詰まっていたんだろうね。
切羽詰まって、藁にもすがりたい気分だったんだろうね。
それでもいいわ。闇雲にすがりついた一本の細い藁でいい。
あなたのような人のために私は存在しているんだ。
あなたのような人のためにこそ、私は存在しているんだ。
泥足で無遠慮に顔を踏みつけられながら身に付けた知識と経験は
あなたのような人に使ってもらうためのものだ。
あなたのような人がいるからこそ、私は仕事に熱情と献身を注げるんだ。
思い出させてくれてありがとう。
忘れたら、迷ったら、またここに戻って来る。

****

さあ、いらないものサクサク切り捨てるよ。
時間は有限だ。無駄なことに気を取られている暇はないわ。

2018年7月17日火曜日

炎天下一人問答

どうして大須観音に行くことにしたんだろう。
商店街がいい感じのところだと、名古屋の人に勧められたからなのだけど
地下鉄の駅を一歩出た途端、ものすごい暑さに頭がくらくらした。

ムリムリムリムリ!これ絶対無理!
日傘を差していても、照り返しで顔が熱い。
それでも牛に曳かれて善光寺詣り、ならぬ観音様詣り。
お詣りして、おみくじを引こうと思ったら小銭がなかった。
今は引かなくても内容がなんとなく分かるから、いいか。

朝なのに日差しが強くて景色がけぶっている。
アーケードの商店街を歩いていても、頭がくらくらした。
目の前で陽炎が揺れていたわ。
やっぱり、最初の予定通り徳川美術館に行っておくんだった。


気温38度の名古屋。ぼーっとした頭でいろいろ考えた。
仕事のこととか、私生活のこととか、人間関係とか、いまいる場所とか。

いつでもどんなことでも、散々悩んで、シミュレーションしてみて
対処法を考えておくのだけど、それが想定通りにいったためしがない。
人は自分の思い通りに動いてはくれない。
それは当然だけど、私の場合、自分自身が自分の思い通りに動いてくれないもの。
そうしてうまくいかなかったことにグチグチと思い悩んだあげく
考えたってその通りにならないなら、考えても意味ないよなー
という結論にたどり着く。
たどり着いたはずなんだけど、やっぱりいろいろ考えてしまい
最初に戻り、同じ結論にたどり着く。これを何年繰り返してきたことか。

もういい加減自分でも懲りなきゃいけないんだろうな。
実は散々懲りてる。一人問答に何の意味もない。
それでも意味のない問いかけを自分に対してせずにはいられない。

周りからみると、私はいつもへらへらニコニコして
言いたいこと言って、やりたいことやって、行き当たりばったりで
楽しそうに見えるらしい。フリーダムだねって、いつも飄々としているねって
知り合いにはそう言われる。

でも実は、常に全身の神経を張り巡らしてぴりぴりしている人間で
あまりにも張りつめすぎた神経が、ところどころプチプチ切れて
それをその場でなんとか修復するのにいっぱいいっぱい。
その間も笑っていなきゃいけない、てかもう笑顔が張り付いている状態で
これがまたしんどいしんどい。

いいよー、気にしないでー。いえいえ、大丈夫ですから。
あらそんな、こちらこそお気遣いいただいて申し訳ないですー。

こんなんもういいわ。こんなオートモードはもう。
大丈夫な訳ないだろうが!

しんどい、本当にしんどい。こんなにしんどいのはきっと暑いからだ。
暑い間だけでも、何もかも放り投げてしまいたい。放り投げてしまいたい。
それをやらないのは、涼しくなった頃に、放り投げて散らかったものを
寄せ集めるのが大変だからなんだけど。
でも今回は、ほんとうに駄目だ。もう同じように生きて行く自信がない。
放り投げたら、もう今度は拾い集める必要ないよね。

と、放り投げる気満々で名古屋から帰ってきたのだけど
ここまで書いて思い出した。

あかん。
祇園祭りでわざわざ借金つくったし。
これをあと3年は払い続けないといけないし。

あー、撤収撤収。散らかったもん片づけて撤収!
明日の朝も5時起きだから、もうアイス食べて寝る!
明日は別の日!

・・・な訳ないわ。同じよ。

2018年7月15日日曜日

祇園祭りでやらかす

今日は朝から京都へ。
お友達と一緒に呉服屋さんの招待で京都の問屋さんに行きました。

烏丸の駅で待ち合わせて問屋さんへ。
問屋さんは、岩戸山の真ん前。


いろんな呉服屋さんのご招待でいらしたお客さんがいっぱい。
夏着物をお召しの方が多くて、みなさんシックなものからポップなものまで
個性的に着こなしていらして、凄く素敵でした。
私はこういう場所に着て行けるような良い夏着物をもっていないので
洋服で。暑いしー。気温38度!

まずお茶を頂いたあと、落語会があって
桂文枝師匠のお弟子さんで、桂三扇(さんせん)さんという
女流落語家さんの落語を聴きました。生で落語を聴くのは初めて。
現代落語でしたが、すごく面白かった。
落語家さんて表情も豊かだし、話すテンポとか間がすごく良いのね。
天満の繁盛亭にも行って見たいなあ。

そのあと、京料理のランチ。
今年はじめての鱧。おいしかった。

窓から見える岩戸山。

このあたりは和装関係の会社が集まっているところです。

お食事のあと、着物とか帯とか一杯見せてもらって
いろいろ合わせてもらいました。
お友達も合わせてもらったのだけど、お友達、ものすごく着物が似合う!
いつものイメージとは違う茶色の紬を合わせたら、あら可愛い。
イメージ通りのグリーンを合わせたら、うわー、クールで格好いい。
顔が小さくて首が長くてほっそりしているから、着物モデルさんみたい。
やっぱり着物は痩せている人の方が似合うと思うの。

着物を着ると、どすこいな関取風味の私も合わせてもらって
あーはっはっ、やっちゃいました。またやらかしましたよ。
買っちゃいました。
帯屋捨松の八寸帯、衝動買いしちゃいました。
買わないつもりだったのに、見たらどうしても欲しくなって
思い切り値切り倒して、呉服屋さんには清水の舞台から飛び降りてもらいました。
飛び降りてぺったんこ。すみません。
しかしこれ、払えるだろうか。
昨日はもう絶対辞めてやると思っていたのに、仕事辞められないやん。
どうも辞めたくなると、借金を作って無意識のうちに自分を縛る傾向があるわ。
ストレス溜めるとろくなことないね。だが後悔はしていない!

着物って、これが欲しいけどお金がないから
似たようなこっちの安い方にしておこう、と妥協して買ったものは
しつけを付けたまま箪笥のコヤシになることが多いのね。
値段に関係なく、これ欲しい、どうしても欲しい、と思って買ったものは
しょっちゅう着るから、充分元が取れるのよね。
とは言っても貧乏だから、世間の着物好きさんほど良いものは買えませんが。
なんとかこの帯代を稼ぎ出す方法を考えなくては。

お土産に岩戸山の粽をいただきました。

岩戸山の上にも上らせてもらったよ。


こっちは近くの舟形鉾。装飾が綺麗。
 
午後になると人が増えてきて歩き疲れたので
焼き鳥屋さんで昼飲みして、そのあと例年通り「くろちく」さんのセールにいって
明日の予定があるので早めに帰りました。
素敵な着物を一杯見て目の保養も出来たし、そこそこ楽しい一日でした。

2018年7月14日土曜日

鳥は鳥でいろいろ大変


今朝は蕁麻疹がいつまでたっても引かなくて、どうしようかと思ったわ。
痒い痒い言いながらゴミ出ししてたら、一時間遅刻。
職場に行ったら、午前中納期の仕事が来た。間に合わせた。
午後からは4時締めの仕事をやった。間に合わないかと思ったけど
意外にすいすい進んで、3時過ぎには提出出来た。

喜ぶべきなんだろうけど。
喜ぶべきなんだけど、それがどーしたよ、と。
もう何もかも嫌。全部いや。嫌すぎて精魂尽き果てた。
胃が痛い。持病の神経痛まで出た。脚が痛い。
全部放り投げたい。全部捨ててどこかに消えてしまいたい。
と思っても、飛び立ちかねつ鳥にしあらねば
と嘆く憶良な私であることよ。意味不明。

まあ鳥は鳥で呑気そうに見えても大変なんだろうなあ。
ツバメがそこらに巣を作っているけど
つがいが卵抱いている間は、ご飯せっせと運ばないといけないし
ヒナが孵ったら孵ったで、お腹空いたー!ぴーぴーぴーと
口をひし形にして鳴いているし、はよ帰らなー、ほなー、という
ツバメも憶良であることよ。

飛び立てないなら、地べたを見つめて生きるのよ。
道端を眺めて、そこらに転がっているかもしれない
小さなおかしみを探してみる。

あった。

月曜日のお昼休みに散歩していたら、道端にフライパンが落ちていた。

あのフェンネルもどきが入っていた。
これは間違いなく、誰かが意図的に置いたものよね。
多分、あの石積みを作ったのと同じ人じゃないだろうか。
どこのどなたか知らないけれど、このお方はいったい何を意図して
こういうものを置いているんだろうか。

と、思って道端を見ると、植物叢に変化があった。

いつもの白い花と紫の花の周りに茂っていた草から穂が出ている。
この穂の丸い角度が「露芝」文様みたい。
なんか、秋だな。見ていても全然涼しくならないけど
訪問着の裾模様のようだわ。自然の意匠って凄いわね。

美もまた、そこいらのどこにでも転がっているということか。
それでも、心は晴れない。

次の日に同じ場所に行って見たら、フライパンはもうなかった。
置いた人がこっそり取り除いたのかしら。

明日から三連休。三日間寝続けたいけど、がっつり予定を入れてしまった。
あー、なんか出かけたくないなあ。でも行かなくちゃ。
いまから疲れていてどうする。頑張れ私!

明日は朝から祇園祭に行くよ。

2018年7月7日土曜日

或る雨の午后の愚痴

木曜日からの雨が金曜日にはさらに酷くなって
電車は止まるし、上司は出社できないし、地元に避難指示は出るし
もうグダグダですわ。

以下、愚痴です。長い上に辛気臭いです。

++今日は富山に行くはずだったのに!
 
東京大衆歌謡楽団の富山公演、とってもとっても楽しみにしていたのに、
サンダーバード、止まっとるやんっ!
東京経由で行くルートに振り替えは出来たので、そっちで行こうと思ったけど
乗車券はそのまま使えても、取り直さないといけない特急券が高すぎて断念。
サンダーバード&北陸新幹線の特急券との差額で、東京の演奏会に行って一泊できる。
迷ったけど、来週にはTOEICの受験料支払いもあるし、
今年後半もまだまだおっかけ遠征は続くし、予算オーバーですわ。

行かれた方のTwitterを読ませていただくと、いろいろ趣向を凝らしていらしたようで
あー、行きたかったなあ。空席を作ってしまったのが本当に心苦しい。凹むわ。

今年は結構、中部関西方面に来て下さるので、
きゃー、お金がない!というのもうれしい悲鳴なんだけれど
経済的、時間的に、すべての公演に行くことはできない。
関西、東海、北陸、中国は自分の「担当エリア」だと勝手に思っているから
出来る限りは行きたいのだけど、貧乏って辛いわね。
もうこうなったら、本気で宝くじを当てに行く!
とは言え、明日の三億より今日の三千円を惜しむのが貧乏人ですわ。

朝から雨の中、駅に払い戻しに行きました。

履いていたサンダルのストラップが切れて、裸足で帰るはめに。
上手くいかないときって大体がこうよ。

++職場を離れるかどうかで迷う

凹んだせいか、週末は出なかった蕁麻疹が朝から出て、痒くて変になりそう。
凹みついでにいろいろ、グチグチ思い悩んだ 。

9月いっぱいで今の職場との契約を切りたい。
仕事の内容を考えなければ、時給も高いし呑気だし良い職場なんだけどね。
まあいろいろ腹立たしいことはあるけど、我慢も必要。
それは分かっているのだけど、何が辛いといっても
書いた英文のレビューがないことが一番辛いし、焦る。

馴染みのない分野だから、本当に自分が通じる英文を書けているかどうか不安。
通じる英文というのは、ただ文法的に正しいということではなく
書き手の意図していることをきちんと表現できていて、
一文は一義で25ワード前後に収まり、論旨が通っていて
海外のエンジニアが前から読んですっと頭に入り
書き手の日本人エンジニアと同じイメージを共有できる
そんな文章のことだと自分では思っている。
だからそう書けているかどうか、客観的な評価が欲しい。

書き手は文章が上手いとは限らない、というよりどっちかと言うと下手。
忙しい合間に、推敲せずに突貫工事で書いたものだから
曖昧だし、主語はすっとんでいるし、何のトピックかも不明なこともある。
私はオンサイト(現場)の翻訳者だから、曖昧なものは曖昧に訳する
という翻訳の大原則は通用しない。実務文書というのは実用的な「道具」だから
道具として使えるものを提出しなければ、存在している意味がない。
抜けているところは補足して、書き手が書きたくても上手く書けなかったことを
ちゃんとした文章にするのがお仕事。

そのためには、プロジェクトの進捗を追って
今なにが起こっているか把握しておかなければいけない。
なのに、プロジェクトチームの翻訳者なのに
今の職場では、プロジェクトの蚊帳の外に置かれていて
何が起こっているのか、まったく把握できない。
ぼわーっと曖昧に書かれていると、何のことか理解できなくて
ひとつひとつ確認しないといけない。
まったく未知の文書なのに、何が目的で作成される文書か
説明してもらえないことが多くて、いったい自分が何をやっているのか
きちんと理解しないままに、騙し騙し納期をクリアしている感じ。
私は自分のやっている仕事内容やその意味を、完全に把握し理解したいタイプなので
それが出来ない状況に置かれていることに、ものすごくストレスを感じる。
これがもうひとつ、辛いこと。

臨時で雇われている社外の人間だから、社外の人間には説明できない
と、されていることを詮索することはできない(こっそりしてますけどね)。
ただランダムに振られた文章を淡々と訳しているだけ
しかもレビューもないような状態では
自分の中で積み上がっていくものが無いような気がして、不安で仕方がない。

翻訳者仲間でもある友人たちや、尊敬するベテランの翻訳・通訳者の方にも
この悩みを相談したことがあるのだけど、ベテランの方は
それはあまり長くやっててもメリットがない、としつつも
「あなたは物事を難しく考えすぎる。もっと気楽にやってもいいんじゃないか?」
とおっしゃった。うーん、確かに堅く考えすぎなのかも。
何も積み上がらないと言っても、自分なりに専門書を読んだり
ボキャビルやったり、図面を眺めたりしているうちに
多少は何か身についていることもあるんじゃないか、とうっすらと期待はする。

翻訳者仲間からは、今は翻訳が値崩れを起こしている時だから
とりあえず収入を確保するためだと割り切れ、と。
そうよね、現実を見ればそうなんだけどね。
でも、毎朝蕁麻疹が出ることを話したら、それは間違いなくストレスだ、と。
友人も、同じ症状が出たことがある、仕事を辞めたら治った、って。

結局は、メリットとデメリットを並べて自分で判断するしかないのね。
うーん、うーん、うーん、と悩んでいたらまた痒くなった。
自分の技術が衰えているんじゃないか、自分はもう通用しないんじゃないか
と考えると、怖い。嫌いだけど仕事は自分にとっての人生そのものだから
これが出来なくなるのが、怖い。70過ぎまでやるつもりなのだけど
波のある不安定な仕事だから、本当にやれるのかと考えると、怖い。

先日ある派遣会社から、7月スタートの翻訳の仕事を紹介したいと電話があった。
しばらくお付き合いがなかったけど、忘れられていなかったのね。
金曜日には、時々在宅の仕事を振ってくれていた別の会社から
単発でアテンド通訳をやらないかという話があった。
それは有給を取らないと無理だし、値段も合わないので没になったけど
悩んでいる時にこういう話があると、受ける受けないは別として
妙に安心するのよね。まだ自分には商品としての価値が残っているんだ、って。
こんなものにすがってしまうなんて、相当弱ってるなあ。

先日、お初天神で二回引いたおみくじにも、表だったことはしてはいけない
場所移りも良くないと書いてあったし、しばらくは辛抱かなあ。

ぐちぐち書いていたら長くなった。もう止める。
明日は別の日!

2018年7月6日金曜日

大雨の日の歌のレッスン

朝から凄い雨。
職場の滋賀県民の皆様は、電車のダイヤが乱れて遅れて出社。
滋賀県民でない私も、ついでに遅れて出社した。駄目ね。
今日は口の中と目が腫れてしまった。絶対ストレスよ。

職場に行ったら出張に出ている人が多くて
人口密度が下がったせいか、涼しい。
今日は気温が比較的低いのに、冷房効きすぎ。
喉が痛い。

夕方になったらJRのいろんな路線で運行中止が出始めた。
そんな中京都線は動いてる、凄いぞ!と思ったら
明日の朝から、新快速と快速は運休、と早々と予告してくれました。
明日の普通電車は激混みね。

***
今日は歌のレッスンの日。
先生お越しになれるかしらと心配していたけど、来ていただけました。

今日のポイントをメモメモ。

まず発声練習。
今日は声の鳴りが良いと言われた。
確かに昨日から後ろが開きやすくなってはいたのだけど
鳴りが良いのは、雨で喉が乾燥しにくいせいなのかなあ。

5スケールの発声練習では、低音の息を少な目に
弱く弱く、後ろに引っ張るように慎重に歌った。
なんとか割れずに歌えたけど、こんな小さな声でいいんだろうか
と不安になった。
先生は、このくらいの弱さで十分だ、と。
響きが良ければちゃんと聞こえているのと、
音が下がるところは弱くなるものなので、これが自然なんだって。

スタッカートの練習。ハの音でやってみる。
最初の「ハ」は音を狙おうとしないで、軽く。
音を置いて行こうとせずに、軽やかに。

課題曲 ombra mai fu
歌詞は叙唱(省略)のあとは

Ombra mai fu
di vegetabile,
cara ed amabile,
soave più.


の繰返し 

メロディは覚えやすいはず、なのに
入るタイミングを何度も何度も間違えた。
フレーズとフレーズの間に休憩がないのね。
伸ばすところをカウントしないと間違えてしまう。
なんで覚えられないんだろう。

最初に、原曲より一音高い高声用で歌ってみる。
高い。O mio babino caro よりも低いはずなのに
ものすごく高く感じて、結構しんどい。
先生は、明るいメロディだからよけい高く感じるのかも
とおっしゃってた。
高いと意識すると余計に出にくくなるなあ。

↓ここの、一音下がるところ。音が取れない。
tabile ca raed a-のとこ。
一音下がって、隣の小節の最初の音と同じ音になるだけなのに
ものすごく下がるような気がして、半音しか下げられない。
うーん、うーん、うーん、やっぱり私って、音痴。

この曲は普通、O mio babbino caroよりもずっと前に練習する曲らしくて
こっちの方がやさしい曲、のはずなんだけど
なんか歌えないなあ。高いと感じてしまう高音も出るんだけど
ぺらっとうすっぺらい奥行のない声になってしまう。

オリジナルと高声用と、両方歌ってみてどっちでやるか考えた。
高音はオリジナルの方が楽なんだけど、低音が辛くなる。
でも、この低音が出せないと、この音域は未来永劫歌えないような気がして
ここで苦手の低音を克服したい。 結局、オリジナルでやることにした。

オリジナルを歌ってみたのだけど、これがまたしんどい。
高いところから、休憩なしでいきなり下がると
声がかすれて出ない。

↑ここの、om bra mai fuと下がるところ、前のpiuから
即座に始まるから、準備するヒマがない。
てかその前のブレスもするヒマがない。
この前の高音cara ed amabile,soave piùから何度か続けて練習して気付いた。
ここの高音で声を張りすぎると、次の低音が出ないんだ。
逆にここを柔らかく歌うと出しやすい。
高音を出す状態で固めてしまうと、瞬時に後ろに引けない。
前もってちゃんと考えて準備をして歌うこと。

↑二段めの、ma bi le からso a ve piuに下がるところも割れる。
ここのmaは横に広げない。縦に帽子をきゅっと引っ張るように開ける。
bi le は舌の根元が奥に引っ込んで、声がぼあっと広がるので
舌は引っ込めない。眉間のあたりにコンパクトにまとめる。
これをやってみると、次の低音so a ve piuが出しやすくなるのね。
母音「イ」と「エ」はとくに舌が奥に引っ込みやすいので
気を付けるように、と言われた。

最後のフェルマータが付いているpiuは
何かに引っ張られるようなイメージで後ろ斜め上に引く。
あらら、こうすると楽に伸ばせるわ。

この曲、やること多すぎてものすごく消耗する。
まずメロディを完全に覚えてしまわないと。
覚えられるかしら、不安。
毎日練習しないと。

また放置、そしていつのまにか春

 歳月が流れるのは早いなあ。 ぼーっとしている間に一年が終わり、年が明けたと思ったらもう2月も終わり。 父が手術で入院したりとバタバタしていたので2月半ばまで実家でリモートワークした。 いやー、仕事になりませんわ。 18時まで仕事なのに、5時過ぎから母に「ごはん作るの手伝え...