2018年11月30日金曜日

法令線も伸びる歌のレッスン

なんやかんやと先週末から忙しくて、ぐったり。
気が付いたらもう11月も終わりだ。
葉っぱもほとんど落ちちゃった。紅葉狩りしないうちに秋が往ってしまう。
渡月橋を渡らずに冬を迎えられるかっ!と思いつつこのまま冬になるんだろうなあ。

季節は巡るけど歌うのだ。
今日は歌のレッスンの日。喉は乾燥でちょっと掠れてる。
いつもながらレッスンの時に限って声がかさかさ引っかかるのね。
今日覚えたことをメモメモ!

まず発声練習。
ドレミファソファミレドをイとアで歌ってみる。
前回高い位置で発声する練習を散々やってので
さすがに私だって学習する。上を開くことを意識してみた。
今日はイも高い位置で響いているって。やった~~♪

でもやっぱり倒れるところは倒れる。
ドミソドソミドの「いいまやあまに」で「や」が狭い。
それは前の「ま」が倒れているから。
この「ま」を倒さないように歌うのが結構難しい。
これも同じ高い位置で発声するように。

掠れはあるけど、まずまず高いところから出ているって。わーい♪
でも掠れる。低音がさらに掠れてきた。

「さくら貝の歌」を最初から歌ってみる。
出だしの低いところがやっぱりしんどいな。
掠れてひっかかる。でも頑張る。

今日は四小節目の「さりゆける」から次の「君にささげん」
の「き」で高音に跳ねるところが上手く出せない。
前回もここで倒れると注意されたから
出来るだけ高い位置から出そうとしたけど、無駄に力が入ってしまう。
その前にあるブレスを入れた方が歌いやすいかどうかやってみた。
ブレスを入れた方が楽なのだけど、遅れる。
低いところから身体の準備が出来ていないうちにいきなり上がるので
ブレスを入れると遅れるけど、ここでしっかり準備をして
「き」は高い位置から軽く落とすような感じで発声する。
分かりやすいように、頭の上から腕を軽く前に投げ出すようなイメージで
実際に手を付けて歌ってみると、歌いやすくなった。
次に手を付けずに、そのイメージで歌うと、上手く行った!
これをやると、息が足りなくてブレスしているのではなく
「君」を丁寧に表現するためにブレスをしているように聞こえるそうな。

次の高音パートがしんどいですわよ。
「この貝は」の「い」の口の形を教えてもらった。
顎の力を抜いて、舌を少し前に出しつつ、
響きは上に集めるのだけど、意識して力を入れるのではなく
自然に上に集まるように。
「か」と「い」で口の形は同じ、「い」で舌だけ前に出す。

次の「こぞの浜辺に」の「こ」はこぉぞと段階を踏んで上がっている。
ここはテヌートが付いているけど、気持ち丁寧に唄うぐらいで
溜めるよりも、ストレートで入って上から斜めに落とすような感じの方が
クリアな印象を与える。

「この貝は」から「われひとり」までの高音部分は
小刻みだし高いしで、自分でも何を歌っているのかよく分からない。
すごくしんどくて、もう早く通り過ぎて!という感じ。
先生は、そんな風には聞えませんよ、とおっしゃったけど
自分ではあせってさっさと通り過ぎているような感じ。
歌詞の内容も表現も、考える余裕、ないない!
そこから「拾いし貝よ」の「ひ」も上からまっすぐ歌う。

その次、「貝」で2/4拍子に替わり、最後にまた戻るところ。
拍子が上手くとれなくていつも遅れてしまう。
もう、なんでここで変わるんだよー!

そして続く低音部分「ああなれど」が低い低い。
声が掠れて全然出ない。ここの「ああな」は全部アの母音で
最初の「あ」を失敗したら修正できずにだらだらっと過ぎてしまう。
ふたつ目の「あ」は下がるけど、イメージとしては同じ音程で
同じ位置で歌うこと。

そして「わが想いははかなく」は8分音符の連続で
細かすぎてやっぱり何歌っているか分からないまま
駆け足で通り過ぎてしまうわ。儚いもなにもあったもんじゃない。
とくに「い」の音が高い分、どうしても横に引っ張ってしまう。
ここは出来るだけ縦に口を開けないと、ヒーヒー言っているように聞こえるから
縦を意識していたら、ひよこみたいなひし形の口になってしまう。
スローな曲は発音の悪さが目立つから、余計難しい。
先生は「声の出し方は悪くない」とおっしゃるのだけど。
なんだかバタバタした歌になってしまった。

2コーラス目の出だし「ほのぼのと薄紅そむるは」がまだ駄目。
低いうえに「ほ」が出し難いこと。
そこで、別の発声の仕方として鼻腔共鳴のやり方を教えていただいた。

最初の低い音はいつもは奥を開けて後ろに引くように歌っていたけど
今日は低音が掠れているので、違う方法で発声してみる。
小鼻の上、目のくぼみの下にある骨の目じりよりのあたりを持ち上げて
そこで歌っているようなイメージで、音を真ん中に集めて鼻腔に響かせる。
その場所を持ち上げて常にそこで歌うようにすると
声が後ろに倒れないという効果もあるんだって。

確かにここに集めると倒れないし、出しやすくなるのだけど
ずっと筋肉を高い位置に持ち上げているのが、しんどいしんどい!
二小節でもう筋肉痛になりそうだったわ。
法令線がひっぱりあげられて伸びるような感じで
計らずもアンチエイジング!

でも、鼻で音を強くつかんでしまうと鼻声になるし
鼻の奥を開き続けるのがすごく難しい。
毎日練習して法令線を伸ばそうっと。

問題の「ああなれど」の低音部分もこのやり方で
音に網を掛けるように真ん中に集める。
声の調子に合わせて発声の仕方を変えること。

この曲、高音の連続で凄くしんどいけど、
実は、o mio babbino caroの高音より低いんだって。
そう言われてみれば、そうだわ。
でもこっちの方が高くて苦しく感じる。
この高さならもう少し余裕を持って出せるはずなんだけど
高音が連続してしまうと、とたんに苦手意識が出るなあ。
実際、連続するとものすごく焦るし。

声の出し方は悪くなので今日で仕上げと考えてもいいですよ、と先生。
本当にこれでいいのかな。声出すことばかりに必死で
表現までとても手が回らない。でも以前も先生がおっしゃった通り
表現と声の出し方って別々のものではないのね。
ブレスして「君」の部分なんて、歌い方を変えただけで
意識していないのに「君」という言葉の印象がすごく強くなったし。
どう発声すればどのような表現になるのか、
逆に、こう表現するためにはどう発声すればよいのか
家で考えながら練習しなくちゃ。

一旦この歌はおいといて、次回は12月に入るから
クリスマスソングをやってみることになった。
わーい、楽しみ。秋をすっとばして冬になったよ。
一年て早いなあ。

2018年11月19日月曜日

考えるとしんどい日曜日

目が覚めたらお昼だった。飛び起きた。
1時過ぎに家を出る予定だったのに寝過ごしたわ。

船場の呉服屋さんの決算セールがあるので、何も買う予定はないけど
一応顔を出しておかなくちゃ。会場の難波神社に行く。

難波神社と言っても難波にあるわけではなく、本町の御堂筋沿いにある。
境内の大きな木。楠かな。
担当の営業の人に挨拶して、金彩の訪問着見せてもらって
金箔を定着させる工程について、作家の先生にいろいろ質問して
丁寧に説明してもらう。特別に織ったコートも見せてもらう。
でも買いません。そんな高級なもの買えません。すみません、すみません。
紬の可愛いのを見つける。電卓叩いてもらう。半額。
でも夏に買った紬のローンが残っているので買いません。
すみません、すみません。
カレンブロッソの草履が9800円だった。安い。欲しい。
でも欲しい色のサイズが無かった。やっぱり買いません。すみません。
一年間使える割引クーポンもらったので、申し訳ないから
腰ひもでも買おうと思ったけど、気を遣わなくていいですよー
と気を遣われた。すみません、すみません。
いつか宝くじを当てて億万長者になったら、高い訪問着作ります。

せっかくだからおみくじを引く。吉。
 月が雲間に隠れ、行く道の見通しがたたなくなったため
 自分の心も暗く不安になってくる。何事も心に任せず忍耐して
 雲の晴れるのを待たなければならない。
ですって。おみくじって本当に怖い。
どうして今の状況を言い当てられるんだろう。

学業(学生じゃないけど):成功す 特技を作れ
仕事:一分野でのエキスパートを心掛けること

はあー、するどいわ。やっぱり迷っちゃいけないんだ。
とにかく今は我慢して精進しろってことか。
明日も仕事頑張るよ。

12月1日と2日に大阪で東京大衆歌謡楽団の演奏会があるけど、
2日の中之島図書館の方には絶対に行きたいなあ。
建物が素敵なんだよなあ。

今日のカナリヤホールさんで、上原敏の「波止場気質」が出たそうな。
来たよー!波止場気質、来たよー!この歌好きなの。
このリズム、タンゴだよね。タンゴと分からないけどやっぱりタンゴ。
なのにベタな節回しのメロディが乗っているところが格好いいんだな。
この曲、大阪でもやってくれるかな。

 船を見送るこの俺が 流す涙は恋じゃない
 ほんにあの娘の幸福を 嬉し涙で祈るのさ

いいえ、それは、恋よ。

2018年11月18日日曜日

頭が割れそうな土曜日

頭が痛い。特に後頭部の、首の付け根の上部分が痛い。
原因は肩と首が凝っていること。
Tradosに悪戦苦闘していて、ものすごく疲れる。
自動的に生成されるファイル、どんなファイルが出来るのか理解できない。
おまけにどこに生成されるのかも分らなくて、フォルダを探すのに必死。
相性悪いわ。やっぱりTrados嫌いだわ。

昼過ぎまで寝ていて、洗濯しかしていない。
夕方ふと、えっと今日は日曜日だったっけ、土曜日だったっけ?と考えた。
なんとまだ土曜日ですわよ。もう一日休みありますわよ。
金曜の夜からものすごく時間が経っているような気がする。

寝すぎて腰が痛いので散歩に出かけた。
公園の側を通ると、赤く色づいた桜の葉が道路に落ちていた。

今年は色があんまりよくないなあ。もう葉のほとんどが落ちていた。
桜は花も綺麗だし、秋の葉っぱも綺麗だし
ものすごくお得感のある樹木よね。

吹き寄せ。
こういうのが秋っぽいのよ、と無理やり季節感を味わってみる。
今年の紅葉はどうなんだろう。見頃は今月下旬ごろらしい。
朝晩は冷えるけど昼間が暖かいから、あんまり綺麗じゃないかも。
渡月橋を渡らずに冬を迎えられるかーっ、と毎年嵐山に行くのだけど
週末の嵐山は凄い人で、渡月橋はラッシュ時の駅のように混み混みだし
12月に入ってから、早朝にちょこっと行くことにする。

なんか分からないけど花が咲いてた。
なんていう花なんだろう。薄い紫の大きな花。
この季節にこういう華やかな花を見ると、この上もなく季節外れな感じ。
背景が黄色くなった葉っぱと柿だもん。うーん、綺麗なのに寒々しい。
どんなものでもタイミングが大事ということね。

池の蓮はすっかり枯れて、あまりマジマジと見たくないなあ。
蓮って花や葉はすごく綺麗なのに、花が枯れたあとがえらくおどろなんだよなあ。

沈む日の光がすっかり秋ですね。カモが餌貰ってました。

***

夜、お風呂上りに歌の練習をしていて、気付いた。

いつも出だしの音がかすれる。喉に引っかかるというか
上あごにひっかかるような感じがして上手く出せない。
先生は、出だしの音はまず息が先に流れてその上に声が乗るような感じで
とおっしゃっるのだけど、これができない。
どうしてもかすれた声になってしまう。
かといって、いきなりぱんと声を出そうすると余計ひっかかって出ないし。

そこでいろいろ試しているうちに、先日先生から言われた
「鼻の奥から指がむにゅっと出て音を掴むイメージ」というのを練習してみた。
まず口輪筋を使ってしっかりと口のかたちを作り、
前から見ると小鼻のちょっと上あたり、腔内なら硬口蓋の終わるあたりを
手で軽く、くいっと斜め上に押し出すような感じで歌うと
まったくつっかからず声が出た!

これをやると、口内が広がって鼻腔への通り道が出来るというか
声が喉からどこにも引っかからずストレートに鼻腔に入るという感じがする。
無理に喉を押し上げて開かなくても、自然に開く感じ。

うれしくて全部これで歌ってみたけど、一曲まるまるこれで歌うと変なのね。
声が平べったくなるし、疲れて鼻の後ろが広がらなくなってくると鼻声になってしまう。
やっぱり高音は、しっかりこめかみから後ろを開いて
もう少し奥から高いところに抜くようにした方が、
声に立体感が出るような感じがする。

でも悩んでいた出だしの音が出しやすくなって、ちょっとうれしい。
この声でいいかは次回先生に聞いてもらうことにする。

一日一個だけいいこと。それで充分幸せな日ね。頭は痛いけど。

2018年11月16日金曜日

アニメ声でにゃにゃにゃな歌のレッスン

昨日は歌のレッスンの日だったのだけど、帰ってきてから疲れてすぐ寝てしまった。
昨日のレッスンをメモメモ、と言っても声がかすれて
ほとんど練習にならなかったのだけど。

***

定時退社して梅田で軽く夕食を食べてからレッスンに向かう。
ところが、スタジオに着いた頃に喉がイガイガし始めた。
お水を飲んでもイガイガが取れない。
夕方まであんなに調子が良かったのに、なぜ?

発声練習でドミソミドをイとアでやってみる。
声が喉に引っかかって掠れる。
とくにイの音がほとんど出せない。いつもなら出しやすいアも出ない。
音程が上がったときは、こめかみのあたりを上に開くようにと言われて
上を開いても、下のイがかさかさにかすれてちゃんと出ない。
イは母音の中でも一番狭いけど、狭くならないよう出来るだけ縦に口を開けること。

歌っているうちに出るようになるでしょうとおっしゃっていた先生も
何時まで経っても掠れたままの声に、いったいどうしたんでしょうね、と。
乾燥しているからか、肩が凝っているからか、風邪か?
全然思い当たる節がない。何度水を飲んでも掠れが収まらない。
軟口蓋のあたりが腫れているのが分かる。
いつもは出し難い低音がかさつくのに、今日は高音も掠れている。

「さくら貝の歌」
もう上から下まで全部掠れていて、上はカスカス、下は音にならない。
ミからファあたりの、本来なら一番出しやすいところが掠れて
そこで出そうと力を入れてしまうので、声が喉の奥に落ちたようになっている。
とくに、キ、コなどカ行の音が全部後ろに倒れている。
声が出ないときは、狭いところで薄く歌う。
本当は狭くしてはいけないのだけど、今日は少ない息で全部狭く歌って
眉間のあたりに響きを集めることを意識すること。

ところが歌えば歌うほど声が出なくなってきて、
高音は上に開けるのではなく、斜め後ろに喉が開いているようなイメージで
斜め後ろに引っ張るように歌ってみるように言われた。
これをやると後ろが開くから、高音はなんとか当たるのだけど
掠れはどんどん酷くなる。特に掠れやすい音が多い歌なのでいったん中断。
もっと低い音の歌をやってみましょう、ということで「ふるさと」を練習してみた。

原曲キーだと私には低すぎるので、キーを上げて練習する。
高音は歌いやすいのだけど、 音が下がると途端にがががーっという声になって
しかもやっぱり後ろに倒れる。

低音はどうしても力が入ってしまうので、倒れやすくなるそうな。
そこで、アニメのような軽い声で、ドミソミドをタで歌ってみる。
響きを眉間に集めて、タタタタターと軽く歌うと倒れない。
次に、同じ音階でリズムを変えて、ターッタ、ターッタ、ターとやってみた。
「声が変わったのが分かりますか?」と先生。
これをやると、ッタの部分で全部後ろに倒れているんだって。
力を入れずに、薄く上で響かせること。
今日は眉間のあたりから薄く前に出すことを意識する。力を入れない。

次に「雪やこんこん」をやってみる。
ウン十年ぶりに歌う歌なので、歌詞をすっかり忘れていた。
犬は喜び庭駆け回り、猫はこたつで丸くなる、と元気に歌ったら
「山も野原も綿帽子かぶり、猫はこたつで丸くなる、です」
あ、犬と猫は同時に登場させたらいけないのか、分かりました、もう一度。
で、やっぱり犬は喜び~と歌ってしまった。ウン十年ぶりだし。

次、「もみじ」
これも「照る山もみじ」のやまーと音が上がるところで声が倒れて奥に落ちる。
こういう箇所はどうしても前のめりになってしまうので
意識してなめらかに軽く上で響かせること。

なんとか声が出るようになったので、また「さくら貝の歌」にもどったけど
高音がバリバリに掠れてしまう。とくに「われひとり」のところ。
「れひ」がひっかかって上手く発音できない。

そこでアニメのような軽い声で「にゃにゃにゃ」と歌ってみる。
それから同じアニメ声で歌詞を付ける。響きを眉間に集めるように。
つぎの「拾いし貝よ」の「し」と「い」は力が入って響きが下がるので
鼻の奥から指がむにゅっと前にでて音を掴むようなイメージで。

声が出し難い時は仕方ないので、歌詞がはっきり発声できなくてよい。
響きを額のあたりに集めることを意識して、アニメ声で軽く歌う練習をする。
アニメ声は強く出すと喉を痛めるので、小さい声、少ない息でかるーく、
にゃにゃにゃと可愛い作り声で歌うこと。

レッスンの後、喉の奥がさらに腫れてきたので
帰り道に先生と原因をいろいろ考えてみた。
スタジオが悪いのかしら、でもいつも掠れるわけじゃないから違うよね。
乾燥しているからかな、でも今日は湿気が多いし。
夜冷えるようになったから、寝ている間に乾燥したのかしら。
それなら朝から調子が悪いはずだし。

レッスンが終わって家に帰った後の方が声が出やすいから
始まる前に早めに発声練習をしておいた方がいいんでしょうか?と訊ねると
それはあまり関係ないって。
先生の経験からすると、発声練習をしてもその状態が維持できるのは
せいぜい5時間程度。朝起きて一時間くらい発声練習をした場合、
歌う直前に5分ほど発声練習をすれば十分だ、と。

アレルギーかしら、でもアレルギーになるようなものは・・・。
その時、あっとひらめいた。
夕食に食べた、アボガドバジル”エビ”パスタ!
お互いに顔を見合わせて、「それだ!」と叫んでしまった。

そうだ、私には甲殻アレルギーがあったこと、すっかり忘れていたわ。
食べたエビの量が少ないから、顔が腫れたり蕁麻疹が出たりはしないけど
もともとアレルギー性気管支炎もちだから、一番弱い喉の粘膜に出たんだ。
普段から喉が腫れることが多いけど、食べ物と結びつけたことはなかったわ。
朝から調子良かったのに、レッスン前に掠れはじめたから
間違いなくこれが原因だ。そういえば今までもレッスン前に夕食を食べると
声が出にくくなることが多かった。胃が引っ張るからだと思い込んでたわ。

アレルギー恐るべし。
これからはレッスン前にはなにも食べないことを堅く誓ったのでした。
わちゃわちゃ状態で貴重なレッスンを終えてしまった。
もったいないことしたわ。

2018年11月12日月曜日

寝て過ごした週末

肩と首が凝り過ぎて頭が痛い。
自分で思う以上に疲れていたのかな。土曜日は気付いたら午後だった。
せっかく良い天気だったのに、危うく洗濯チャンスを逃すところだった。
せっせと洗濯をして、歌の練習した。
「さくら貝の唄」の歌詞はやっぱりいいなあ。
曲はドラマチックにしすぎな感じもするけど、歌詞はすごく切なくていいわ。
良い歌詞なのに、はっきり聞こえるように発声できない。
もう少し前の方で歌った方がいいのかな、と悩みつつ歌いまくっていたら
声が枯れた。またやってしまった。

歌って疲れたのでちょっとだけ寝ることにした。

目が覚めて、時計を見たら13時過ぎていた。何時間寝たんだか。
あーっ!仕事!大幅遅刻!と焦って飛び起きてから
あ、あれ?きょう日曜だった、と気付いた。すでに日付の感覚が狂ってる。
もう一日休みあったわ、ラッキー!と思って寝なおした。
起きたら夕方だった。カーテン洗えなかった。

面倒なことがごちゃごちゃとまとまってやってきて
ひとつひとつ別々なら対処できても、まとまると凄いストレスになる。

父が胃の手術をすることになった。早期発見でまず大丈夫だろう
とお医者さんはおっしゃるけど、なにせ80過ぎた年寄りだから検査が大変。
今週内臓全体の検査をして、MRIも取って、血糖値も高いから
手術前に一週間の入院が必要だそうで。
家に電話したら、父本人は歳の割りに体力があることもあって元気そうだったけど
母が心労でぐったりしていた。母は気が弱くなっているみたいで
家に帰ってこないか、と言われた。
仕事がなくなったらねと答えておいたけど、今のとこ帰るつもりはないわ。
親が寝たきりになったりしたら、介護のために帰らなきゃ仕方ないけど
元気なうちは、ごめん、もうちょっと甘えさせてもらう。

郵便ボックスに防犯用に掛けているダイヤル式南京鍵が開かなくなった。
番号を回しても開かない。金曜日にちょっと引っかかるなあと思っていたのだけど
土曜日に本格的に開かなくなった。これもペンチで切らないとだめね。
でもこんな太い鍵を切るペンチ、持っていない。
買ってきたとしても、こんな太くて硬いものを自分で上手く切れるかしら。
近所の便利屋さんに頼んだ方がいいのかしら。
切って無事郵便ボックスが開くまで、大事な郵便物は送ってこないでーっ!
と、誰に向かって言っているのか分からないけど、とにかく請求書関係は止めて!

働いて、お給料もらって、支払して、お金と時間かけて勉強して元が取れなくて
ストレスためて、だましだまし生活して、 たまにコンサートや美術展に出かけたり
友達と会って愚痴を言い合ったり。
子供もいないし、変化もない。この生活がいつまで続くんだろう

頑張ったらいつか報われる日が来るんだろうか、何のために生きているんだろう。
と、30代ですでに思っていたわ。

報われるって何なんだろうね。
今は、いつまで続く?この先何かある?という疑問なんか持たない。
だって足腰立つうちはこのままだと言い切れるから。
何のために生きているか。これもはっきり言い切れる。仕事のため。
好き嫌いにかかわらず、つまるかつまらないかに関係なく
仕事は私の人生そのものだから。

だから一生やる。目と頭が使えるうちは続ける。

なーんて、何を決意表明しているんだか。
こういうことを改めて考えるなんて、疲れている証拠だな。

さあ、お風呂入って寝ようっと。
明日からちょっと忙しくなるよ。

2018年11月10日土曜日

ワーク

今週も疲れた。
かなり落ち着いた職場で、仕事そのものはそれほど忙しくはないのだけれど
Tradosの調子が悪くてなぜか訳文の排出ができない。
ああだこうだと悪戦苦闘したおかげで、肩と首ががちがち。
工場の週末バイトに行こうと思ったのに、なぜかどこも人がいっぱいで決まらない。
もう疲れたから今週末は家でだらだらして、カーテンなんか洗っちゃうよ。

検査報告書の英訳をやっていたら、「ワーク」という言葉が出てきた。
「ワークの上にサンプルを図のように固定して」云々という文脈。
これだけで、「ワーク」というのが業界用語というか和製英語だと分かる。
ではいったい、ワークとは何をさしていて英語ではどう表現すればいいんだろう。

検索してみると、ここにも同じ疑問を持った方がいらっしゃいましたわ。
英語だとwork piece、「被加工物」のことなのか。

三菱電機さんの用語集にも
作業対象となっている仕掛品や部品のこと。
とありますね。

ふむふむ。で、また疑問。
訳しているのは検査報告書で、検査対象となるのはワークではなくサンプルの方。
それなら、ここでいうワークとはwork pieceではないような気がする。

なにしろ私には検査の知識がまったくないので
どういう設備を使ってどういう検査をしているのか、文章だけでは判断できないし、
なんとなく、作業対象物ではなく作業台(work table)のような気もする。
でも、作業対象の上にサンプルを固定したという可能性もないわけではないし
うーん、こういうのは依頼者に質問してみないと分からないわ。

校正さんと相談した結果、ひとまずwork pieceと訳して
コメント付きで提出しました。

知識がないって、それだけでストレスになるわ。
また勉強しないといけないことが出てきた。
ふぅ。やることが多すぎて底なしね。呑気にバイトに行ってる場合じゃないわ。

2018年11月5日月曜日

バイトにはまる

あー、脚が痛い、腰が痛い。
起きたら午後になっていた。天気が良いのにもったいないことした。
すぐに洗濯する。夕方までには乾いた。良かった良かった。

腰が痛いのには理由がありますわ。
それは、土曜日に朝からバイトに行ってたからです。
しかも引っ越しの、梱包のバイト。おまかせパックみたいなやつですね。
金曜日の夕方にバイト紹介会社から、近いから行きませんか~楽な仕事ですよ
と言われて、暇だし出かけていったわけですが。
どこが楽やねんっ!死ぬほどしんどかったわっ!

紹介会社からは、開梱だけの仕事と言われていたのに
行ってみたら、きっちり引っ越し梱包の仕事でしたわ。
立ったり座ったり荷物運んだりと、もう疲れたのなんのって。
しかもお客様の持ち物だから気を遣うこと遣うこと。
一緒に作業した担当者のお二人が、簡潔で分かりやすい指示を出してくれたから
なんとかお客さんの前で右往左往せずにすんだけど、
これ、放置されてたらパニくってたわ。
部屋に置かれているものをざっとみて、瞬時に箱の大きさを決めて
手際よく、箱一杯になるまで荷物を詰めないといけない。
頭も身体も同時に使う仕事で、担当の方は「こういうのは慣れだよ」
とおっしゃってたけど、初心者には難易度高すぎたわ。しかも時給安い。
また機会があったら~と言われたけど、もう次はいいわ。

で、なんで毎日9時から6時まで働いているのにバイトをやっているかというと
冬眠から覚めて「今週から働く」となったときに、週末暇だから
なにかバイトでもやって社会復帰に備えようかと思ったのです。
それに、契約のはざまで収入が一時的に下がるから、小銭も欲しいと思って。

でも昼間と同じ仕事はしたくなかった。夜も翻訳をやるのは嫌。
以前はやってたんだけど、昼間ガチガチに神経使って頭使って
帰ってから明け方まで同じことをやってると、脳みそと目が休まらない。
昼間の仕事中にうたた寝したりして、それはやっぱりまずいな、と。
脳みそのまったく違う部分を使う仕事がいいなと思ったわけなのです。
出来れば倉庫でのピッキングとかやりたいな、と考えた。
理由は、貿易の仕事をやっていた時に倉庫の人とのやり取りが多かったので
なんとなくなじみがあった、というだけの単純なものですが。

そこでバイト紹介会社に登録したら、結構近くで工場のや倉庫の仕事とかあるのね。
そして、近頃のバイトは交通費を出すところが少ないと言うことにも気づいた。
なんなの、これ?昔(と言ってもウン十年前の大昔だけど)はバイトには
当り前のように交通費が支給されていたのに。いつの間にこうなった?
びっくりしたけど、とにかく交通費が出るところで、時給が高くなる深夜の
工場のバイトに行くことにした訳ですわ。

工場は駅から近かった。そして新しくて綺麗だった。割と女性のバイトが多かった。
工員さんは無愛想だったけど、コンプライアンスに厳しい大手企業の工場なので
言葉遣いも態度も丁寧に接してくれた。迷っていたら学生さんが教えてくれた。
仕事は、機械に資材をセットするだけの単純なもの。
ここの目盛りまで置いて、と言われて、ひたすらその目盛りまでセットし続ける。
さすがバイトには難しいことはやらせないわ。安心、安心。

で、せっせと資材投入しながら、工員さん、てか機械のオペレーターさんですね。
そのオペレーターさんの作業をぼーっと見ていたのですわ。
オペレーターというのは、機械の側についていて何かあった時にラインを止める
というイメージがあったのだけど、実際はものすごく忙しいのね。
途中で機械を止めて、サンプルを抜き出して記録する。
多分ロットごとにサンプルを取っているんだろうけど
これを何度も繰り返すのね。そして不具合が意外に出るもので
その度モニターを見ながら微調整をする。上手くいかないときは
他のオペレーターさんとも協議したりして、忙しくてじっとしていない。

それを見ていて、びっくりしたというか目から鱗というか。
オペレーターってこんな風に作業しているんだー、へーっ、と。
そしてその瞬間、ああああああああああああっ!と思ったのです。

私はこういう機械の取説やらオペレーター向け安全管理文書やらを
散々訳してきたけど、その機械が工場で稼働しているところを見たことがなかった。
どういう仕組みになっているのかは、技術者から説明を受けたことがあるけど
現場で実際にオペレーターがその機械をどう操作しているかは
一度も見たことが無かったのね。
その事実に自分でものすごい衝撃を受けたわけですわ。

ああ、私は世の中のこと何も知らないんだ、って。

いろんな企業様で働いて、10円20円の細かい金額の交渉もやってきて
騙されたこともあれば、タダみたいな値段で仕事を受けたこともあって
普通の会社勤めで守れている人たちよりは、世間を知っているつもりでいた。
酷い目にもあってきて、自分は世間摺れしたすれっからしババアだと思っていた。
でもでも、実は何も知らなかったんだ!
自分の仕事に関わることすら知らなかったんだ!

そう気付いたとき、本当に、あああああああああっ!と叫びそうになりました。
若いころ、鬱から復活するときに耳元で聴こえたあの鐘の音と同じ音が
聞こえて来たわ。ついでに森永エンゼルみたいなのが頭上をくるくると回っていた。

これは啓示だ。私は世の中を見なくてはいけない!
深夜の工場で、なんかわからんままにそう確信したわけですよ。

しかし世間はババアに厳しかった。
昼間の仕事は残業がないので、週三回ほど夜に三時間ばかり働きたい
と思って、接客や飲食店のバイトに応募したけど、ことごとくお断りされた。
こういう仕事が未経験で許されるのは若いうちだけなのね。

とりあえず、コールセンターの単発の深夜バイトに行ってみた。
これは、無理。声だけでお客さんに対応するって難しい。
一晩中しゃべりっぱなしで喉が疲れてくたくた。
隣の席の人は、昼間も某企業で顧客向けのオペレーターをやっている人だったけど
その人は凄かった。声が美しいうえに説得力があるし、受け答えも完璧。
どこにでもプロはいるもんだ。

そしてこの土曜日が3回目のバイト。
この担当のお二人もプロだったわ。早い、テキパキ、しかも丁寧。一時も休まない。
バイトの私がもたもたしないように、指示は短くピンポイントで出してくれたから
言われたことだけやってればなんとかしのげた。
この指示の出し方、未経験者を迷わせない、余計なことを考えさせない。
本当に上手いと思った。参考になったわ。

お客様の部屋の中を見ただけで、どれくらい時間がかかるか分かるんですか?
と聞くと、ざっとみたら大体予想はつくよ、と。ひえー。
まあ慣れだから、慣れたら出来るようになる、とおっしゃってたけど
慣れる前に挫折。でも、忘れないうちにもう一回くらいやってもいいかな
などと甘いことも考える。体力があるときに限るけど。

疲れるけど、いろんな仕事の現場を垣間見れて、バイト、楽しい。
でもやっぱり工場が好きだなあ。機械が動いているところを見るのが面白い。
なので、来週末も工場に行くのだ!

2018年11月1日木曜日

支えきれない歌のレッスン

朝晩寒くなりました。
気候の変化に付いていけなくて、まだ家の中で半袖着ている。
朝、寒いからコートを着て出たら、誰も上着を着ていない。
えーっと、私だけ体温調整おかしくなってるのかしら?
でも乾燥している。肌はパリパリで頬のあたりにちりめん皺が出てる。
喉が痛い。ぼやーっとしているうちに冬になるわ。
もう今日で10月も終わりですわよ。今年もあと二ヶ月ですわよ。
一年て早いね。

お肌も喉もパリパリなまま、本日は歌のレッスン。
今日の注意をメモしておく。

ドレミレドを「イ」と「ア」で発声練習。
イからアに上がると幅が狭くなっている。
イもアも目のあたりに箱が入っているようなイメージで
幅は同じ。狭くしない。

スタッカートの練習。いつもは腹筋に力を入れて音を切るのだけど
今日は逆に、切るときにお腹を膨らますようにと言われた。
ハッ、と短く切るときに、へこますんじゃなくてお腹が前にでるのね。
つまり、腹筋の動きがいつもと逆になる。
お腹を内側から蹴るように外に膨らますと言われたけど、
やだ、なにこれ、難しい。そんなに自在に腹筋を動かせないわ。
座ると分かりやすいので、座ってやってみる。
低いところは緩めて引っ込め、高い音で腹筋を前に突き出し
次の低い音でまた緩めて引っ込める。
これを繰り返しているうちになんとなく動かせるようになった!

なぜこういうことをやるかというと、支えの練習なんですって。
普段支えるときには、腹筋に力を入れて斜め下に引くようにしていたけど
もうひとつ、お腹周りを横に広げるようにふくらませる方法があって、その練習。
高音の時に、お腹の周りを膨らませて支えるんだって。
タイトスカートがその時だけチュチュになるようなイメージで膨らませる。
お腹も背中も、ぐるっと全体に膨らむように。

これがまた難しくて、お腹を膨らませると背中がへっこみ
背中の方を膨らませるとお腹がへっこんでしまう。
全体が膨らむようになるまで、家で息を吐きながら練習すること。
この時、丹田に気が集まるようにする。
丹田に力を入れるのではなく、そこに気を集める
・・・ってどうやるんだ?

そのあと、「さくら貝の歌」の練習。
私はミ♭で声が出し難くなる、つまりこのあたりに上の喚声点があるらしくて
そこでしっかり声が出るように、このお腹を膨らます支えを入れること。
↓この「われひとり」の部分ね。
ここがすごく難しい。
低い「わ」から高い「れ」と続く「ひ」は同じ高さなんだけど
どうしても「れ」が上がり切らなくて、「ひ」でようやくこの音に当たる。
低い「わ」から高い位置で歌うイメージで、「れ」からきっちり上がること。
「ひ」は力を入れ過ぎない。「れひ」は続けて歌って
「ひ」は高いところから軽く下に落とすイメージで。
この時にお腹を膨らませてしっかり下を支えて
息は額のあたりから細く出ている感じで。

この「ひ」がちゃんと発音できなくて、このフレーズを歌うだけで必死
すぐ後のブレスを忘れてしまうので、息が続かなくなって最後まで歌えない。
何度も何度も繰り返し練習したけど、難しくて上手くいかないわ。

この曲、出だしが低くて、後ろにひっぱるように歌うのだけど
出だしはずっと引っ張りっぱなし、途中でいきなり高音になって
今度は上に開かないといけないので、ものすごくしんどい。
とにかく当てるのに一杯一杯で、ちゃんと言葉を発音できないので
自分でも何を歌っているのか分からない。
口の形もちゃんとつくって、濁音は鼻から抜いて鼻濁音にして
ブレスを忘れないように、低くなったら細い息で後ろ斜め上にひっぱって
と、やること多すぎ。

ラジオ歌謡なので、メロディはとても覚えやすいのだけど
覚えやすい分、ちゃんと歌えないとアラが目立つし
きちんと発声しないと歌詞が聞こえない。
先生も、日本語の歌は歌詞をちゃんと発音しないといけないので
ごまかしがきかなくて難しいんですよ、とおっしゃってました。

歌詞がはっきり聞こえるように歌うこと、改めて難しいと思ったわ。
私、モゴモゴで言葉になってませんわよ。
やっぱり孝太郎さん、凄い。どんな時でも歌詞は明瞭だもん。
体調が悪くてフラフラヘロヘロのときでも、
高音が出なくてファルセットに逃げたときでも
その高音が当たってないときでも(←コラコラw)
言葉がはっきり分かるように歌ってらっしゃるもんね。

あー、覚えやすいと思って油断したわ。無意識にまたハードル上げてしまった。
歌えるようになるとはとても思えない。年内はこれにかかりきりね。

また放置、そしていつのまにか春

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