2019年3月19日火曜日

君待てども

忙しいわ。年度末だからといって予算使い切らんでもええんやで、
と、クライアントさんに言いたい。まあ、使い切りたいんだろうけど
無理矢理押し込んだその案件、予算8000円オーバーだけど
今期に含めていいんでしょうか?

背中も首もがちがち、暖かくなって収まっていた神経痛まで出た。
花粉が飛び交ってるせいか、喉はガラガラで声が出ない。

それでも歌うのだ。いや歌っちゃいけないけど
高いところから声を出すコツがつかめたので、嬉しくてつい歌っちゃう。

「湯島の白梅」に続くマイブームは「君待てども」
平野愛子さんの曲。この曲、キーが高くて歌えなかったのだけど
最近はこの高さが比較的楽に出せるようになったので
調子こいて毎日歌って、余計に声をからしてしまった。
「白い船のいる港」も好きなんだけど、こっちはさらにキーが高くて
サビの高音をなめらかに出せない。でもそのうち挑戦する。

平野愛子さんの声、凄く好きなんだわ。
こういうちょっとアニュイな雰囲気のる甘い声って素敵。
この声に、「君待てども」の憂いのある歌詞がぴったりですごくいいんだな。

「君待てども」は昭和23年に発表された唄なのだけど
なぜこんなに古い曲を知っているかといえば
幼い頃、「君待てども」という昼メロドラマがやっていて
その主題歌だったから。このドラマ、母と一緒に見ていたの。

確か、結婚間近のカップルとその友達がある神社に寄ったら
そこに奉納されている戦死した海軍軍人の肖像画の絵馬が
友人男性にそっくりで、似てるねーと言っているうちに
カップルの女性が倒れて、そこに戦死した軍人さんの恋人の霊が乗り移り、
ここだけでも、なんで本人じゃなくてその恋人やねん?と思うけど、
恋人だった女性の霊が乗り移ったために、友人男性を追いかけるようになる、
みたいな話だったと記憶している。

恋人がいる女性が、別の男性をいきなり好きになって追いかけるので
三角関係でややっこしいことになるんだけど、途中で女性がなぜか吸血鬼になって
首にかじりついてるし、他の幽霊も大量に出てくるし、というカオスな展開になり
子供心に、これ、お母さんがいっつも見てるお昼のドラマとちがう、と思っていた。

お昼のドラマといえば、すれ違いばっかりでなかなか巡り遭えなくて
イライラする男女の話とか、お手かけさんの子供の志垣太郎が
丁稚から出世する大阪商人のド根性ドラマとか、
藤山直美が柱の陰から顔をのぞかせて「うちは負けへん!」とか言ってる
そういうのんとちゃうんか、と。 そして若旦那役は仲真貴と相場が決まってた。

最近、Wikiで調べたら、カオスなのもむべなるかな。
このドラマ、円谷プロダクションの制作だったのね。

で、この歌をそのカオスなドラマでなんとなく覚えていたのだけど
やっぱり子供だから歌詞もメロディもめちゃくちゃ。
でも冒頭の「君待てども」と繰り返すところと
最後の「あきらめましょう、私はひとり」 のところだけは
ものすごく印象に残っていて、ときどきそこだけ歌ってた。

Youtubeにアップされているのを見つけて
歌詞もネットで検索できるので、こんどはちゃんと覚えたよ。
ほんと、便利な時代ね。

来ない恋人をずっと待っている歌。
待っているのだけど、来ないことは分かっているような。
いろんなことが想像できるわ。
歌詞に含みがあって、聴く人がそれぞれの物語を膨らませることができる。
そこが昔の歌謡曲のいいところね。

今なら、まだかな、遅いな、LINEしよ
既読ついてるのになんにも言ってこないやん
何なんこれ、むかつくーっ!
ってことになって、全然メランコリーじゃない。
いやな時代ね。

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