2019年5月15日水曜日

一文一義

今日はちょっと肌寒かった。
暑くなったり寒くなったり、もう身体が付いていかない。
くしゃみが止まらなくなった。
夕方、公園で発声練習していたら、なぜか後ろがすっこすこに開いてる。
喰わず女房大張り切り。張り切りすぎて前が全然開かない。
首を前に倒した状態で、後頭部で歌っている感じ。
これはこれでまずいんちゃうんか。

野ばらが綺麗。
この形がそれっぽい感じ。
この丸くてフワフワしている草はなんでしょう。


コーヒーショップのカウンターに貼られていた文章が気になった。
プリペイドカードの勧誘なのですが、読んだときに????となってしまった。

 カードに一回3000円チャージすると
 100ポイントが付くほか
 カードでのお買い上げごとに
 ポイントがたまります。


句読点なし、四行の文章。さっと読んだだけで
あー、先にチャージするやつね。
3000円入れれば100ポイントが付いて、
このプリペイドカードで支払いすれば、金額に応じてポイントがたまって
そのポイントを使うことが出来るんだ、
と分かる。普通はそうよね。

でも、サンドイッチの出来上がりを待ちながら何気なくこの文章を目にしたとき
なんだかもぞもぞした。
なぜかというと、この文章は次の二通りの意味に取れるから。

A.このプリペイドカードは、一度に3000円以上チャージすれば、
  1.100ポイント付与される。
  2.カードで支払う毎にポイントが付与される。

B.このプリペイドカードは
  1.一度に3000円チャージすれば100ポイント付与される。
  2.カードで支払うたびにポイントが付与される。

Aは1と2両方を満たす条件として3000円のチャージが必要であることを、
Bはプリペイドカードにおけるポイント付与の条件が1または2
(あるいは両方)であることを説明している。

つまりこの文章は一文で二つの意味に解釈できることになり
一文一義を満たしていないということになる。

そんなん誰も間違えへんわー。
Aなんてありえない。だって、3000円入れたとしても
使っているうちに金額は減っていくのだから、
最初にチャージした金額が3000円以上でも未満でも
2のポイント付与には大して影響ない。
だから、わざわざ3000円チャージを2のポイント付与の条件にする意味がない。
誰だってさっと読んでBの意味だと思うわー。


でも、世の中のすべての人がプリペイドカードを知っているかといえば
そうじゃないわけで。例えばご高齢の方で、
いままで一枚もプリペイドカードを作ったことがないという方は、
その仕組みをご存じない可能性もあるよね。


一文一義というのは、ひとつの文章にひとつの意味しかもたせてはいけない、
誰が読んでも同じ意味に解釈できる文章を書かなくてはいけない、
という、技術文書の大原則なのね。

職業柄、文章を見たらついこういうことを考えてしまう。
考えているからといって、自分のこのブログの文章が
一文一義で書けているかと言われれば
全然そんなことありません、テキトーです。推敲もしませんっ!
(と、意味なく胸を張る)

最初の文章に句読点を入れるだけで、かなり分かりやすくなるよね。
  
 一回3000円チャージすると
 100ポイントが付くほか
 カードでのお買い上げごとに
 ポイントがたまります。

支払い毎のポイント付与を先にもってきて

 カードでのお買い上げごとにポイントがたまるほか、
 一回3000円チャージすると100ポイントが付きます。

でも分かりやすいかな。これをもうちょっと変えて

 プリペイドカードでのお買い上げ毎にポイントがたまります。
 さらに、一回3000円のチャージで100ポイントをプレゼント。

とかなんとか。あー、文才ないわ。こっちの方が恥ずかしい。
人のことより自分の文章鍛えろよ!はい、精進します。

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