2019年4月25日木曜日

誰も席を譲らない

今日の帰り、6時半ごろだったかな。電車に乗ってた。
時間帯からして電車はそこそこ混んでいて
乗り換えた特急は立っている人に触れるくらい
降りるときには、降りますと声をかけて
場所を空けてもらわないと降りられないくらいの混み具合。
そこに、松葉づえをついたスーツの男性が乗ってきた。
その人は左右両方の松葉づえをついて人をかき分けながら車両の奥に行った。
そこは優先座席があるのだけど、席は全部埋まっていた。
その男性が前に立ったので、当然、一人くらいは席を譲るだろう
と、おそらく誰もが思ったはず。

ところが、席に座っていた人たちは全員スマホを見つめたまま
誰も席を譲らないんだよね。松葉づえの男性は、
電車が揺れるたびに杖から片手を離してつり革を掴んでいたけど、
フラフラしていて、横の人にもぶつかってあぶなっかしい感じ。

私の側に立っていた若いカップルが「誰が席を代わってあげればいいのに」
と言ったけど、誰も立たない。男性は電車が揺れるたびにふらついていて
これで急停車なんかしたら絶対倒れるだろうと思った。
周りの立っている人たちも、なんで杖をついた人を立たせてるんだ?
と言う感じで、優先座席の方をちらちら見ていた。

私は次の停車駅で降りたので、その後どうなったかは知らないけど
電車から降りたあとも、もやもやした。どうして誰も席を譲らないんだろう。
長年電車通勤していて、こんな光景は初めて見た。
いままでJRで通勤していたときは、自分の前に妊婦さんやお年寄りが立ったら
必ず席を譲っていたし、他の人もそうしていた。

自分がそういう人に席を譲るのは、何も親切心からではないの。
例えばぎゅうぎゅうに混んだ電車の中で、押されて妊婦さんが倒れた場合
最悪流産ということもあるよね。そしたら電車が止まる。
少なくとも20分は止まる。混んだ電車の中でその間ずっと待たされるのは辛い。
腰が痛くて、足が痛くて、体調が悪くて早く帰りたい時ほどこれはきつい。
だから、妊婦さんや杖をついた人は、なるべく安全な状態で座っててもらった方が
全体の利益、つーか少なくとも私の利益にはなる、という
極めて利己的な理由から譲っているのだけど。

ただ、優先座席に座っていた人たちにも事情があったかもしれない。
足腰が痛くて立つのが辛かったのかもしれない。表からは見えないけど
身体に障害があったのかもしれないし、体調が悪くて、なんとか家に着くまでは、と
我慢していたかもしれない。どういう事情を抱えているかは他人からは分からない。
だから、座っている人に「席を譲ってあげて」とは頼みにくいんだよね。
杖をついているご本人が何もおっしゃらないのだからなおさら。

ああでも、なんかむにゃむにゃした。後味の悪さが残ったわ。
阪急はむにゃむにゃすることが結構多い。朝は空いてるから助かるけど
早くJR通勤に戻りたいと思うJR派の私でありました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

また放置、そしていつのまにか春

 歳月が流れるのは早いなあ。 ぼーっとしている間に一年が終わり、年が明けたと思ったらもう2月も終わり。 父が手術で入院したりとバタバタしていたので2月半ばまで実家でリモートワークした。 いやー、仕事になりませんわ。 18時まで仕事なのに、5時過ぎから母に「ごはん作るの手伝え...