でも、まだ梅雨明けしていないよね。
コロナの感染者もバンバン増えていますが
そら増えるやろな、と思うほど街中ではゆるゆるの人を見かける。
いくら気を付けても、こういう人が少しでもいたら防ぎようがない。
よく見かける光景だけど、サラリーマンの二人連れが歩いているとすると
ひとりはマスク、もうひとりはノーマスクで、
ノーマスクの方がマスクをしている方を向いて一生懸命話している。
これ、マスクしている方は「話かけるなよー」と思っていても言えないんじゃないかと。
歌のお稽古も気を付けないといけないので、早い時間に広いスタジオを借りて
換気扇を回して二メートル以上離れ、今回はマスクもしてレッスンしました。
マスクは呼吸するときに口に張り付かないかと心配したけど
実際はそうでもなかった。鼻も出さなくても大丈夫。
もともと歌うときにはそれほど息を使わないし、
声は当然口から出るのだけど、額の真ん中から声が出るとイメージしているので、
マスクをしていると却って意識が上に集まりやすかったわ。
課題曲は「かやの木山」。
前回ざくっと一通りメロディと歌詞を覚えたので
今回から細かいところの指導をしてもらった。
気を付けることがいっぱいあったので、忘れないようにメモメモ。
まず難しいのは、最初のブレス。
「かやのきやまの」と「かやのみは」の間、つまり八分音符の間でブレスするのだけど
この感覚が短くて、息を充分に吸えない。最後に四拍伸ばすところで息が足りなくなる。
そこで「かやの」でブレスしていたのだけど、充分に息を入れるために
「かやの木山の」をひと息で歌って息を使って、お腹を緩めた方が
自然に息が入るのではないか、と言われた。ここをひと息で歌おうと思ったら
出だしで踏ん張ると息が足りない。息は少な目を意識して歌うとなんとかなった。
次の「かやの実は」の「や」を二拍伸ばしている間に狭くなる。
どちらかというと音が上がるとさらに開く感じで。
次の下がる「の」は同じ位置で歌うこと。音が下がることを意識すると響きも下がる。
続く「いつかこぼれて ひろわれて」は同じように「いつかこぼれて」をひと息で。
途中で5拍子に変わるので注意。「て」のあとでブレス、
次の「ひ」は多少遅れても構わない。最後の「て」は低いが落とさないこと。
この「て」のエ母音は下に押さえつけないように注意。
次のパート。
「やまがのおばさは いろりばた」はparlandoつまりおしゃべりするように、
語るようにということ。「が」は鼻濁音にすること。
次の「そだたき しばたき」でcantando ancore 再び歌う になっているけど
「語る」と「歌う」がどう違うのか分からない。
Youtubeでいろんな方が歌っているのを聴いてみたけど、やっぱり分からない。
先生にどう違うのか質問してみると、どちらも喉を開けているのは同じ。
例えると、歌っている時は太いリボンが横になびいているように同じ幅、
一方、語りかける場合は、強弱や弾みをつける。
めりはりが出ると語りかけているように聴こえるそうな。ふーむ、なるほど。
とりあえず「やまがの」の「や」や「おばさ」の「お」を強くしたりしてみた。
加減が分からなくて極端になったけど、方向は間違ってないって。
歌に戻る「そだたき しばたき」の「しばたきは」開いて遠い位置で歌うこと。
声は全体的に上から出ているけど、耳の後ろあたりで止まっている。
そこからおでこの真ん中の穴にフックを掛けるようにと言われた。
つまり、後から前に回すように、ということね。
両腕を大きく広げて、左右の手の位置で声が出ているイメージで歌うと
声が前から前方に飛ぶ。声は前に出すこと。
そのあと音が下がるのだけど、このレの音がかすれる。
もともと出にくい低音をはずさないように、と意識すると
ポジションが下がって、喉のあたりに声がはりついてしまう。
この部分は開放感を出すために幅が必要。低い「あかり」は頬骨のあたりで軽く歌う。
歌詞からすると「あかり」が大事なように思えるけど、
順番に音が上がっているので、音楽的には高音の「つけ」の方が大事。
この「つけ」は落とさないようにする。
「け」のエ母音は押さえないようにイに近い感覚で歌う。
「あかりつけ」の部分、例えば演歌だったら「あかり」を強めて
こんな風に歌うと思うけど、と先生がこぶしを回しながら歌われたのだけど
さらっと一節だけなのに、「うわっ、先生上手い!」とびっくりした。
さすがにお仕事でいろんなジャンルの歌を歌われているだけのことはあるなあ。
ぱんっとした立体感のある声が、しっかり前に飛んでくる。
一瞬なのにひとつひとつの音が粒立っているというか、潰れてないの。
やっぱり先生は先生だ、すごいわ。
「かやのみかやのみ」は細かくて高い。ここの前でしっかりブレスして
身体の準備をしておくこと。身体の横をぱんと張ってしっかり支える。
次の「それはぜた」の部分はクレシェンドとデクレシェンドが付いていて
その間の一番強いところが「は」、前の「れ」の16分音符との連続で
実がはじけたことを表現する。ただし、いきなり「は」と強く歌うのではなく、
この瞬間をどの場所で歌うかを前もって考えておくこと。
歌う場所が分かっていることで溜めが出来るので
聴き手に実がはじけたことが伝わりやすくなる。
「はぜた」の「ぜた」はゆっくり。
ここは前の音が速い分、思った以上にゆっくりに感じるわ。
続く「こんやも 雨だろう」でテンポがゆっくりになる。
ろーと伸ばすとろはフェルマータが付いているので、
自分で好きな長さで伸ばす。この曲は歌が伴奏をリードする曲。
「もうねようよ」の「ね」は、幅の狭いところを縦に。
縦にすることで、エ母音を押さえつけた感じが無くなる。
「ねようよ」の「よ」は8拍伸ばすのだけど、6拍くらいで止めてもよい。
ここ、同じ強さで伸ばすんだよね。息は続くことは続くのだけど
安定した状態でずっと伸し続けるのが難しいわ。
それに、なぜここで8拍伸ばすようになっているのかいまひとつ分からないのよね。
この8拍にどんな意味があるのか、もうちょっと考えないといけないなあ。
そして最後の部分。
「はよおねよ」の「お」が下がるところも、喉にはりついてしまう。
最後の「よ」も掠れるけど、前の「ね」と同じ位置で
口をすぼめるだけにしたら掠れずに出せることが分かった。
この曲はソプラノのための曲なんだそうで、結構音が高く感じる。
楽譜を見たらそうでもないのだけど、高音がきーんと狭くなってしまうのね。
どうしたら柔らかく自然に出せるんだろう。
それからやっぱり「エ」母音が苦手。狭いからイと区別するために
どうしても舌の付け根を押さえてしまう。
押さえた感じを出さないように、狭い幅で縦に出すようにと注意された。
まず「イ」で歌ってみて、そのまま縦に歌う練習をしたら上手くいった。
つまり、下に押してスペースを作るのではなく上を開けろってことなのかな。
牧歌的でほのぼのとしたあたたかさを感じる歌、と注意書きにあるけど
私が歌うと、必死で叫んでいるようになって全然ほのぼのしない。
ひとつ意識していると他の注意を忘れてしまうし、とにかく均一に声が出ない。
先生から、喉や肩に力を入れずリラックスした状態で歌えるように、
と言われたけど、それが結構難しいのよね。
身体の準備をしておくこと、低音でポジションを下げないことが当面の課題かしら。
でもこの曲、結構好き。いろいろ情景を思い浮かべて
ここはこんな感じかな?と考えるのが楽しい。
歌えるようになるまで頑張る。
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